社民党の福島瑞穂党首(68)が17日、国会内での定例会見で、18日から3日間の予定で中国・北京を訪問する日程を発表した。同党党首の訪中は、2014年6月以来10年ぶりとなる。
訪中団は福島氏を団長に、副党首の新垣邦男衆院議員(67)、大椿裕子参院議員(50)ら7人。中国共産党中央対外連絡部の幹部との会談のほか、中国共産党要人との会談も調整されている。
福島氏は、訪中の目的として「日本の国民と中国の国民は、絶対に戦争をしてはなりません。戦争をしない。そのことの社民党の思いと決意をしっかり伝えて、戦争をさせないための意見交換。そして外交、意見交流、交渉。しっかりやっていきたいと考えております」と説明した。
続けて「戦略的互恵関係、ウインウインの関係で、お互いに貿易でもですし、人材交流もですし、そして平和の構築。アジアにおいて世界において、平和を構築するために、お互い努力する。日本でも、社民党は頑張るということです」と自負した。
福島氏は「戦争してはならないという憲法は社会に対する、アジアに対する約束であり宣言。そのことをしっかり伝え、社民党は日本の国内政治でも頑張っていきたいと考えています」と語気を強めた。
「戦争を回避すること、戦争しないことが本当に大きな政治課題だと考えています。そのためにも、しっかり伝え、やっていきたい」と重ねて強調した福島氏。「社民党は、軍拡ではなく平和外交というスローガンを掲げてきました。このことを実現するべく、やっていきたい」と決意を語った。