韓国のバレーボール選手で代表としても活躍したチェ・ホンソクさんが9日、急死したことが複数の韓国メディアにより明らかになった。35歳という若さだった。
突然の悲報だったこともあり、遺族は具体的な死因を公開していないという。ホンソクさんが引退時に所属していたチーム「安山OK金融グループ・ウッメン」(2023-24年シーズンより元日本代表監督、荻野正次氏が監督を務めている)は、公式SNSに「チェ・ホンソク選手が、私たちのそばを去って行った。故人の冥福をお祈りする」と投稿し、追悼した。
また、予想もしなかった訃報に、バレーファンも「信じられない」「選手としてだけでなく、解説者としてもすばらしい人だった」「どうか安らかに」と哀悼のメッセージを寄せている。
1988年生まれのホンソクさんは、11ー12年シーズンの新人ドラフトで全体1位となり、ソウル・ドリームシックスで選手生活を開始。そしてルーキー選手初のトリプルクラウン(バックアタック、ブロック、サービスエースを各3個以上の記録)を達成するなど大活躍し、文句なしの新人賞を受賞した。
以降、ソウル・ウリィカード・ウリィWON、水原韓国電力ビクストーム、安山OK金融などで活躍し、09年から17年まで男子バレーボール代表に選出され「在来攻撃手」と呼ばれ人気を博した。
そして21ー22年シーズンを最後に現役生活を引退し、SBSスポーツ解説委員に就任した。ホンソクさんの解説は専門的でありながら、現場感あふれる内容として高評価を受けていたが、23年11月に突然解説委員を降板した。
私生活では2016年に結婚し、娘と息子に恵まれた。