英ロックバンド創設メンバーの妻が53歳で死去 胃がん、22年には子宮摘出手術 夫は沈黙

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 ※写真はイメージです(New-Africa/stock.adobe.com)
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 英ミュージシャン、ヴィンス・クラークの妻トレイシー・ハーレイ・マーティンさんが、胃がんで死去した。53歳だった。デペッシュ・モードのオリジナルメンバーとして知られるヴィンスとの間に18歳の息子オスカーがいるトレイシーさん、長年闘病生活を続けており、2022年には子宮摘出手術を受けていた。

 1980年代に活躍したバンド、イレイジャーをヴィンスと共に結成したアンディ・ベルが、トレイシーさんの他界をソーシャルメディアにこう明かしている。「言葉がない。私の心、魂、全ての愛をヴィンセントとオスカー、トーニャ、マイケル、イザベル、そしてトレイシーの家族と友人全員に送る」

 現在、ヴィンスからのコメントはない状況だ。

 トレイシーさんとマンハッタンの家で生活を共にしていたヴィンス、以前ザ・クワイエタスとのインタビューでトレイシーさんの病気に関してこう話していた。「こういったことは、自分のやるあらゆる事に影響を与える。自分の人生に大きくだ。そしてそれは私の音楽の聴き方、捉え方に影響を与えた」「特にこういった類の音楽は非常にセラピー的なものだ。音に集中し、他の全てのスイッチを切ることができる」「それを直接経験しているのが私ではなくてもね。私はただの世話人だ」

 映像作家、広報、アートの専門家だったトレイシーさん、2022年にソーシャルメディア上で家族にこう感謝の意を綴っていた。「治療だけでなく、絶え間ない看護、そして私の夫と姉妹の変わらぬサポートに感謝している。2人をどれだけ愛しているかを書いているだけで涙が出てくる」「自分が存在すら知らなかった愛の深さを、あなたたち全員が教えてくれた」「不治のがんになると、『ラスト・クリスマス』という言葉も全く違った意味合いを帯びるようになる」

 ニューヨークのブルックリンにあった解剖博物館の共同創設者でもあったトレイシーさん、非営利の同施設は、知られざる歴史に焦点を当て、自然、死、社会をテーマに、解剖学、医学に関する物や様々な珍品を展示していた。

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