歌手のショーン・メンデスが「人生のどん底を受け入れ、歓迎する」ことを学んだという。『マーシー』などのヒット曲を持つショーンは、昨年直面した困難を振り返り、「何かを変えなければならない、修正しなければならない」という気持ちを避け、休止する時間を見つけることに集中したと語った。
キーボードを弾きながら真摯に歌う動画をインスタグラムに投稿しているショーンはこう明かした。「去年、僕はこうやって歌うことに多くの時間を費やした。極度の不安や恐怖に襲われたとき、ハルモニウムを持って座り、自分自身を完全に信頼して、どんなものでも歌っていると、痛みが和らぐことがあった」「完璧さを求めずに歌うことは、最初はとても難しく感じたけど、しばらくすると、『良い音』と『間違った音』の間を踊ることが愛おしくなってきたんだ」「『間違った音』があるからこそ、『良い音』から至福と陶酔の瞬間が生まれるのだと気づいた。キーを合わせて歌えるのは、聴くことを学んだから」「今年、僕にとって一番大きな教訓は、人生のどん底を受け入れ、歓迎することだった。再びハイな気分になるために、何かを変えたり直したりすることを常に必要としないことだ。落ち込んでいるときに本当にゆっくり耳を傾ければ、必ず何か聞こえてくるものがあるから」
メンタルヘルスを理由に、2022年7月に「ワンダー:ワールド・ツアー」の残りの公演をキャンセルしたショーン、昨年2月には「境界線を設けることが、自分を不親切な人間にするわけではないということを理解したことで、僕の人生は本当に変わった。簡単なことではないことは理解してる。難しいことだ。居心地が悪いよ」「他の人たちにもちょっと不快な思いをさせるけど、最終的には全ての人間関係にとって、とてもパワフルで役に立つ」「だから、境界線を設定することは意地悪ではなく、実はとても重要なことなんだ。とても親切なこと」とウォール・ストリート・ジャーナル紙に語っていた。