「ラブひな」漫画家で参院議員の赤松健氏、新作構想明かすも議員活動に集中「力を付けなくては」

山本 鋼平 山本 鋼平
コミケ103にサークル参加した赤松健参院議員=東京ビックサイト
コミケ103にサークル参加した赤松健参院議員=東京ビックサイト

 「ラブひな」「魔法先生ネギま!」などの人気ラブコメで知られる漫画家で、自民党参院議員の赤松健氏(55)が31日、東京ビッグサイトで開催された同人誌即売会コミックマーケット103にサークル参加した。国会の豆知識が満載のエッセイ漫画「国会にっき 第3巻」、ラブひな25周年とネギま20周年の記念イラスト本「赤松健ふたくぎり」の新作などを頒布。かつて漫画界を席巻したフィクションの新作発表について、現在の思いを聞いた。

 初出馬初当選から間もない昨年8月に開始した「国会にっき」は週3回のペースで赤松氏の公式X(旧ツイッター)などに新作を投稿。既に200回を超え、議員活動と並行し、漫画家の魂も燃やし続けている。ただ、ファン目線では「ラブひな」などのオリジナル新作を望むところだろう。赤松氏は「国会の裏側を知ってしまってから、新しいアイデアはたくさんできたんですよ」と、政治をテーマにした新作の構想を熱く語った。発表に関しては「著作権や海賊版退治はほかの作家さんにはできないので、私がやることになる。するとスタッフ的にはできても、無理ですね」と否定的だったが、「やりたい気持ちはあるんですけれど」とも話し、将来的な可能性はゼロとしなかった。

 漫画家から政界入りして1年半。「漫画の週刊連載に比べると寝られるのはまし。連載中は2時間しか寝られない頃があった。それを思い出しながら頑張っています」と多くの課題に向き合ってきた。コミケでは来場者から「インボイス制度をなんとかしてください」と声をかけられる場面もあった。「私は反対派なんですけど、7年前に決まった法律を1年半のペーペーがひっくり返すなんて無理。力を付けなくてはならないし、それはやっています」と率直に語った。

 新しく設置された「クリエイター・アーティスト支援プロジェクトチーム」の事務局長に任命されるなど、着実に実績をつくりつつある赤松氏。「多くの役職をいただいているので、一歩一歩頑張っていく。そうすれば発言力も上がってくる。そこからいろいろとやります」と先を見据えていた。

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