立花孝志氏(56)が、このほど国会内で行われた政治団体・NHKから国民を守る党の定例会見で、NHK職員時代に経験した「NHK紅白歌合戦」の裏側について語った。
立花氏は、紅白出演歌手の出演料について「基本的には、紅白の出演料ってめちゃくちゃ安いんですよ」と説明。局内に「出演料ハンドブック」があり、それに基づいて歌手のギャラを算出するとした。
パソコンで芸能人の名前で検索すると、基本の出演料が表示され、別途リハーサルや延長時間、BSでの放送の有無を入力すると自動的に計算されるといい「この人は基本料金3万円だと、基本料金3万円から計算されて、リハーサルが前日になると確か50%かな…1万5000円加算される」とした。そのほかにも決まりは多くあったそうで、「けっこう細かく規定されている」と話した。
在職時代に経理を担当していた立花氏は、紅白の目玉になるような超大物は別だとして「大物の人で(紅白に)出たくない人に交渉する時は(制作側から)相談に来るんですよ。出演者側から出たいっていう場合はNHKの基本料金に従うので規定通り従うんですけど、こちら側からどうしてもってなったら、それは3000万だろうが5000万とか1億だろうが」と説明した。
審査員については「金メダル獲った人とか、大リーグで活躍した選手とか呼んでいる。交渉になる(ケースもある)」。正規料金を大幅に上回ることあったとし、「だって向こうが出たくないのに、出て欲しいわけですよね。紅白の予算って少なくとも億、何十億もあるので」と話した。
旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)勢の紅白出場について、立花氏は「ジャニーズ事務所が特別料金を払ってくれというのはなかった」と当時を振り返った。
また、紅白の観覧者について入場券を入手することは難しいとし、「チケットはなかなか手に入らなかった。僕も(局内で)相当力持ってましたけど、紅白のチケットに関しては最初から断っていました。本当に回って来ない」と、局内や関係者間でもお宝チケット化していたと明かした。