元G1馬メイショウドトウと猫の友情がフォトブックに「引退馬牧場ノーザンレイクの奇跡」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
『ボス猫メトとメイショウドトウ 引退馬牧場ノーザンレイクの奇跡』(辰巳出版)より
『ボス猫メトとメイショウドトウ 引退馬牧場ノーザンレイクの奇跡』(辰巳出版)より

 G1を制した元競走馬と猫の友情を描いたフォトブック「ボス猫メトとメイショウドトウ 引退馬牧場ノーザンレイクの奇跡」(辰巳出版)が6日に発売される。

 舞台は競走引退後の馬たちが余生を過ごす北海道新冠町の引退馬牧場・ノーザンレイク。そこで暮らすマイペースな牧場のボス猫・メトと、大人気ゲーム「ウマ娘」にも登場するG1ホース・メイショウドトウをはじめとする馬たちの交流が撮影された。売り上げの一部はノーザンレイクの馬たちのために使われる。

 5頭の引退馬が暮らしているノーザンレイク。この牧場を牽引しているボスは1匹の猫だった。牧場開場直後にどこからともなく現れ、「メト」と名付けられたその猫は、のびのびと馬たちとの交流を楽しみ、馬たちの背に乗る様子などがテレビやネットニュースでもたびたび取り上げられ、スター猫となった。

 競走や繁殖引退後に余生を送ることのできる馬はほんの一握り。ノーザンレイクは、縁の繋がった引退馬たちに少しでも余生を謳歌してもらおうと、著者の佐々木祥恵らが私財を投げ打って開場した牧場だが、飼料の高騰等もあり牧場の先行きは不安だった。そんな中、ふらりと現れた猫・メトと馬たちに友情が芽生えるにつれノーザンレイクはSNSやメディアで有名になり、競馬ファンだけでなくメトのファンも急増。メトは、引退馬とそれを支える人間の奇跡の救世主となった。

 広い大地を悠々と生きる馬、マイペースに生を楽しむ猫、それぞれの魅力がたっぷり詰まった写真の数々。競馬ライターとして活躍する傍ら、ノーザンレイクで馬たちの世話をしている著者・佐々木祥恵が書き綴った猫や馬たちのエピソードも満載。種を超えた交流と愛情に、胸が熱くなる。

 佐々木祥恵は北海道旭川市出身。競馬ライター。netkeiba.comで引退馬コラム「第二のストーリー~あの馬はいま~」を執筆。2020年7月から元JRA厩務員の川越靖幸とともに新冠に移り住みノーザンレイクを開場、雑用係として働く。人と馬をより身近にするサイト「Loveuma.」にて「ノーザンレイクダイアリー」を週1回連載中。

 佐々木は「牧場開場3日目に突然現れそのまま居着いた猫のメト、そしていつも楽しませてくれる個性豊かな馬たちが、ノーザンレイクをここまで導いてくれたことに感謝しながら書き綴りました。特に、メトの生き生きとした姿や人気者・メイショウドトウの27歳のおじいちゃんとは思えない愛らしい姿には注目です。とはいえ、引退馬牧場はほのぼのとした側面だけでなく、大変な面もあります。大きな体を持つ馬のお世話は時には危険が伴いますし、広い牧場の管理には手間とお金がかかります。引退馬と引退馬牧場の実情や課題もたくさんの人に知っていただきたいという思いも込めました。引退馬のことをよく知らないという方も多くいらっしゃると思いますので、このフォトブックを通して少しでも関心を持っていただけますと幸いです。そして猫と馬は最強に可愛いタッグであることを感じてもらえると嬉しいです!」とコメントを寄せた。

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