SF作家の豊田有恒さん死去、85歳 アニメ「鉄腕アトム」「宇宙戦艦ヤマト」に携わる

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
数々の作品に出演した名優が死去
数々の作品に出演した名優が死去

 SF作家の豊田有恒さんが11月28日に死去していたことが分かった。85歳。5日、豊田さんの公式X(旧ツイッター)で妻の久子さんによる文書が投稿され、訃報が伝えられた。

 文書には「夫豊田有恒儀かねてより療養中のところ令和5年11月28日、食道がんのため 85歳にて永眠いたしました。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます。尚、誠に勝手ではございますが、葬儀は故人の遺志により近親者のみで執り行いました。本来であれば早速申し上げるべきところ、ご通知が遅れましたこと何卒ご容赦 いただきたく存じます。また、生前のご厚誼を深謝し心より御礼申し上げます」と記された。

 豊田さんは1960年代に頭角を現し、SF第1世代の作家として知られる。武蔵大在学中から、SF仲間だった平井和正の依頼で平井が原作を担ったアニメ「エイトマン」で1963年に脚本家デビューを果たした。その後虫プロダクション入りし、アニメ「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」の脚本などを手がけた。後に「宇宙戦艦ヤマト」の原案、設定に携わった。

 日本SF作家クラブは公式Xで「豊田有恒さんはSF第一世代と呼ばれる日本を代表するSF作家の1人です。『モンゴルの残光』等の歴史SFで一世を風靡しました。また『ダイノサウルス作戦』等の作品で世界に先駆け恐竜人類を描いたのもSF史/恐竜研究史的に重要です。当クラブ第5代会長も務めていだきました。SFへの貢献に敬意を表します」などと追悼した。

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