女優のナタリー・ポートマン(42)が、若者には子役になることを勧めないという。1994年にアクション映画『レオン』に出演し、12歳でキャリアをスタートさせたナタリーは、傷つけられなかったのは「運」と「過保護な両親」のおかげだと振り返っている。
夫ベンジャミン・ミルピエとの間に息子アレフ(12)と娘アマリア(6)を持つナタリーは、バラエティ誌にこう語った。「私は若い人たちにこの仕事に就くことを勧めない」「決してという意味ではなく、子供の頃にはという意味よ」「私が危害を受けなかったのは、ほとんど運が良かったからだと思う。また、とても過保護で素晴らしい両親のおかげでもある」
また「ここ数年で交わされた議論のおかげで、人々はより意識し、注意深くなったと思う」とし、最近の業界が若いパフォーマーたちの面倒をよりよく見てくれるようになったことに希望を抱いているという。「私は子供が働くべきだとは思わない。子供たちは遊んで、学校に行くべきだと思うの」と続けた。
一方で子役時代からまったく無傷だったわけではなく、「特別な存在」だと思い込んでいるという理由で同級生たちが揶揄してきたという。また女優業と並行し、学業に励みハーバード大学に現役合格を果たした。
そんなナタリーは2020年にドリュー・バリモアのトークショーに出演した際、1996年の映画『世界中がアイ・ラヴ・ユー』で共演した子役出身のドリューにこう語っていた。「つまり、人はいろんな理由でいじめられると思うんだけど、好きなことをしているのにいじめられるなんて、ラッキーな理由だと思う」「いじめられる側に立つと、二度とあんな思いをさせたくないと思うようになるのよ」
それに対しドリューが「皮肉なことに、彼らはいつも私に『あなたは自分が特別だと思ってるんでしょ』って言うの。私は自分が特別だとは思っていないどころか、私が特別でないことを確信しているのにね」と返すと、ナタリーはこう答えていた。「とても悲しいことだし、若い人たちは自分の成し遂げたことを誇りに思うべき。私は『ああ、神様、いつも頭を下げていなければならないんだ』と言う感じだった。それは人生を歩む良い方法ではないと思う」