男性は、診察する医者が女性だった場合、痛みが軽くなるということが分かってきた。スウェーデンのルンド大学の研究チームが、健康なボランティアの人々の土踏まずに、短いレーザーの刺激を与える実験をしたところ、女性実験者に処置をされた男性ボランティアらは、男性実験者にされた場合よりも閾値(しきいち)が上昇。つまり、我慢強くなることが示された。
これは、女性、男性実験者共に同じ格好、同一の台本を使用しての結果だった。
さらに、男性ボランティアの場合、女性実験者に処置された場合、痛みが和らぐことも判明。逆に女性ボランティアの場合それは当てはまらなかったという。
スウェーデン、マルメにあるスケイン大学病院で研究スーパーバイザーを務めるヨナス・アケソン教授は説明した。「健康な個人を対象にした実験、及び新しく手術を受けた患者を対象とした臨床と、両方における結果が出た初めてのケースです」「痛みの計測に関する性別の観点からの見方が、将来より良い患者のケアや治療に繋がることを願っています」