橋下徹氏、大阪万博「プレハブでいい」費用増にも「経済効果2兆円」論 言い出しっぺ→退任は「無責任」

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 橋下徹氏
 橋下徹氏

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が13日、フジテレビ系「めざまし8」に出演し、会場建設費の倍増が社会問題化している大阪・関西万博について「プレハブ万博でいい」と自身の考えを示した。

 会場の建設費について、当初は1250億円とされていたが、10月には2350億円になる見通しとされた。自国の費用でパビリオンを建設する「タイプA」で参加予定だったメキシコが撤退するなどの問題も浮上している。

 大阪市長時代に万博開催の旗振り役でもあった橋下氏は「ぼくが言い出して、きちっと方針とかコンセプトとかを固めて関係者全員に徹底する前に政治家を辞めてしまった、ある意味無責任な状態になってしまって、その後の人、一生懸命やってくれてありがたく思う。方針を明確にし切れてなかったところはぼくの責任」と責任の一端があると認めた。その上で「ぼくは『技術を出す万博』で『世界各国の課題解決策を提案する万博』という方針でやったつもり。イベントとか箱物で競うんじゃなくて、中の技術で競い合うような万博でやってほしかった」と自身の考えを明かした。

 国会での与党の答弁などを踏まえて「ぼくに説明させてくれれば、もうちょっとうまく説明できるんじゃないかな」と“口べた”ぶりも指摘。さらに「タイプAなんかいらいないと思うんです。(万博協会がパビリオンを建設する)タイプBで十分だと思う」と派手な建築物は必要ないとした。

 経済効果については「あんまり気にする必要がない」と明言。「経済効果は2兆8000億円とか。(費用の)上振れも『絶対しない』とか言わなくていいと思う。3000億でも4000億でも3兆とか4兆の経済効果をたたき出す投資だっていうことで、費用ばっかりを抑える議論にしない方がいいいと思う」と語った。

 建設費用が350億円と言われる木造の「リンク」についても、1970年の大阪万博の「太陽の塔」を例に出し「今、残って大阪だけじゃなく日本のシンボル的なものになってる」と説明。「単純なムダではなく芸術的な価値もある」とした。国会での自見英子万博相の「日よけ」発言については「『橋下がちゃんと決めなかっただろう』とみんな怒ってると思いますよ、『尻ぬぐいしてる』って」と反省点も語った。

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