俳優のイ・ソンギュンが、麻薬使用疑惑で立件され警察へ出頭。2回目の取り調べで「薬物だとは知らなかった」と陳述したと報じられ、韓国のある弁護士がメディアを通して疑問を投げかけた。
韓国放送局のYTNニュースライブに6日、キム・グァンサム弁護士が出演。一連の件について言及した。キム弁護士は「薬物投与は故意犯罪であるため、薬物だとは知らずにそれを使用してしまった場合、そこに故意性はなく、自身の意思に反してやってしまったということで、罪にならない」と伝えた。
そして「風俗店女性室長の陳述があるため、イ・ソンギュンが薬物投与をしたことは事実だろうが、意図的ではなかったと言うのなら彼を罰することはできない」「しかしイ・ソンギュンは、該当店の室長から薬物投与に関して脅迫され、3億5000万ウォン(約3500万円)を支払ったとされている。もし本人が『薬物投与をしていない』と、『自身の意思に反して薬物を投与した』のなら、お金を払ったことにつじつまが合わなくなる」と首をかしげた。
キム弁護士は「イ・ソンギュンがあまりにも有名なため、たとえその疑惑が疑惑であったとしても、俳優人生に致命的な打撃を受けることは避けられない。だから、どうにかして(今回の場合は金銭要求に応じたこと)この話題を早く終わらせようとしたのかもわからないが、原則的には警察に助けを求めなければならなかった事案」と言及。「『私は故意ではなく、仕方なく麻薬を投薬されてしまったので、女性室長を処罰してほしい』と。そうしなければいけなかったのに、しなかったことに対してちょっと理解ができない」と付け加えた。
イ・ソンギュンの所属事務所は「トップスター俳優が麻薬の使用容疑を受け、捜査線上に挙がっている」というニュースが報じられた翌日の10月20日、その人物がイ・ソンギュンであることを認めると同時に「事件に関する人物(麻薬供給者=風俗店室長)から継続的に恐喝・脅迫を受けており、これについては捜査機関に告訴状を提出した」と発表。室長が拘束されるに至っている。