参政党・神谷宗幣代表 百田尚樹氏の日本保守党と「ターゲットが違う」「連携できるところは連携」

杉田 康人 杉田 康人
国会内で党の定例会見に臨む参政党の神谷宗幣代表
国会内で党の定例会見に臨む参政党の神谷宗幣代表

 参政党の神谷宗幣代表(46)が25日、国会内での定例会見で、作家の百田尚樹氏(67)とジャーナリストの有本香氏(61)が立ち上げた政治団体・日本保守党について記者団から問われ「かぶるように見えるのかもしれませんが、参政党のターゲットは実は保守層ではない。かなりターゲットが違うのかなと思っている」と、支持層がかぶると指摘されている参政党と日本保守党の違いを説明した。

 神谷氏は、百田氏と面識があり「個人的には、考え方が近い部分がある。(日本保守党の)ホームページを見させていただいて、挙げておられる政策が似ているところが結構あると感じました」と、17日に結党した〝百田新党〟を評した。

 政党同士で政策がバッティングする部分もあるとした神谷氏は「百田さんたちが訴えておられるのは、すごく保守的な考えの強い方々の思いを代弁しようとされているのだなということが分かる」と分析。「私も非常に保守的な考えを持っている。そこのところに共感いただいている方からすると、かぶるように見えるかもしれない」と説明した。

 参政党は「教育、食と健康、国のまもり」を重点政策にしているとして「どっちかと言うと子育て世代の、今まで政治に興味を持ってこなかったような方々、投票にも行かなかった方々に政治に関心を持ってもらいたい。一緒に子どもたち、孫の世代のことを考えて、日本の未来を考えてもらいたいという訴えなので、その点に関してはかなりターゲットが違うのかなと思っている」とした。

 百田氏が日本保守党を立ち上げるきっかけになったLGBT理解増進法について、強く反対した姿勢は一緒だとして「お互い党の目的があると思うので、うまくすみ分けながら、協力できるところは協力できればいいなと思っている。参政党も参政党らしさをしっかりと発揮して、違いを明確にしながら、協力できるところは協力しながら日本や地域が良くなるように一緒に頑張ればいいんじゃないかな。何か連携できるところは連携したいと思っています」と模索した。

 次期衆院選や参院選に向け、日本保守党が強敵になる可能性がある。神谷氏は「新しい党がどんどん出来てくると、今まで政治に失望してたんだ、興味がなかったんだという人たちも少し関心を持ってくださる。次のライバルにはなるが、切磋琢磨していかないと国民の政治に対する関心は高まらない。社会の問題を感じて、政党をつくっていただいたということは日本全体としていいこと」と歓迎した。

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