橋下徹氏「ランドセル重すぎる問題」で負担減らす「ルールの徹底」訴え、背景に「置き勉」が困難な状況も

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
ランドセル
ランドセル

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が30日、X(旧ツイッター)を更新。小学生の心身への負担となる「ランドセル症候群」が問題視されている中、都内にある体験型カフェ「こどもの視点カフェ」で通学時に持つ荷物の重さを実体験し、「こんなんで通学できるか!重すぎる!」との感想をつづり、教科書を学校に置いて登下校する「置き勉」などのルール作りの徹底を呼びかけた。

 橋下氏は同カフェで、ランドセルや手提げ袋などを自ら持った写真を添付。「文科省、教育委員会、校長、教員、政治家たちは伊藤忠商事の本社ビル内SDGsスタジオ子供の視点カフェに行ってランドセルを背負いなさい」(原文ママ)とポストし、「こんなんで通学できるか!重すぎる!」と実感を込めた。

 一般社団法人教科書協会の「教科書発行の現状と課題(2021年度版)」によると、小学1-6年生が使う教科書のページ数は全教科の合計が05年の4857ページから、20年度は8520ページと倍近くに増加。さらに、教材のタブレットなど荷物は増えている。

 だが、教科書を学校に置いて登下校する「置き勉」は、脱ゆとり教育によって困難になっている。

 学校用水着開発の大手「フットマーク」(本社・東京)が昨年、通学でランドセルを背負う小学1-3年生と保護者1200組を対象に調査した中、この「置き勉」が禁止されている小学生は41・7%で、前年度の46・8%に比べ、やや減少したものの、依然として半数近くが「置き勉」禁止であることが判明している。

 同社の調査では小学生の93・2%が「ランドセルが重い」、保護者の89・5%も「ランドセルが重すぎるのでは」と感じており、ランドセルの平均重量は4・28キロで、前年度の3・97キロより増加。ランドセルが重いと感じている小学生のうち、3人に1人が通学を嫌がった経験があり、3・5人に1人が通学時に肩や腰・背中など身体の痛みを訴えたことがあるという。また、小学生の90・2%がランドセル以外に体操着などを入れる別のカバンを併用している。

 橋下氏は今回のXへの投稿で「学校に置くものと自宅に持ち帰るもののルールの徹底をすべき」とも訴えた。

 ユーザーからは「教科書に加えて、今は重いタブレットもあり、昔より重量upしています。ランドセルも本革だとかなり重いです」「1年生くらいの子供たちは見ていて気の毒になるレベルの荷物ですね」「置き勉できないので、毎日大変そうです」「日本人に猫背が多い理由の一つだと思います」といった意見が続いた。

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