人気コスプレイヤーのえなこが1日、都内で最新写真集「えなこ cosplayer2」(集英社)の発売記念イベントを開いた。撮影の秘話、イベントの感想をそれぞれ口にした。
コスプレイヤー界でも最高の知名度と人気を誇るえなこ。イベントは3部に分けて開催された。感染症対策のアクリル板も今回から設置されなくなった。「物理的に距離が遠くなってしまい、会話しづらかったり、コロナ禍ということもあってファンの方に逆に気を使わせてしまったり、なかなか不便だったので日常が戻ってきたようなホッとした感覚です!良かった!!」とうなずいた。
コスプレに特化した写真集。最近は水着、ランジェリーなどグラビアアイドルと同様の撮影が多かったが、久しぶりに本領を発揮した。人気キャラクターにメーク、衣装、愛らしい表情、抜群のプロポーションで迫った。表紙では人気漫画家・桂正和氏がデザインしたオリジナル衣装姿を披露した。
撮影を「とにかくスケジュールがタイトで、丸一日の撮影終わって3時間寝て次の日また撮影で…と大変でした。そんな中で美術さんが、次の日使う予定の小道具(ナルトの巻物)を徹夜で作ってくださって、とにかく頭が上がりませんでした」と振り返った。
「『えなこ cosplayer』も同じようなコスプレ写真集なのですが、今回は私もレタッチに参加させていただきました。アイちゃんの目の中を描いたり、それぞれのキャラクターのカラコンの発色や髪の色を整えたり…。こだわりはウィッグもカラコンもメーカーや色を自分で選んだり、メイクも全て自分でやってプライベートでコスプレする時と同じようにやらせていただいたことです」という自負を語った。
雑誌の表紙を飾った回数で選考されるカバーガール大賞を2年連続で受賞中。普段のグラビアとの違いを「ウィッグを被ってる、メイクが違うとか色々あるのですが、一番はモデルとなるキャラクターがいる、明確に撮りたいポーズ(漫画のシーンなど)があって、いかに近付くことができるか、3次元に落とし込むことができるかこだわっている所ですかね?」と説明。コスプレするキャラクター選考も「まず私がコスプレしたい作品やキャラクターを挙げて、その後に編集部の方やマネージャーさん達と相談して決めました。自分の意見だけだと自費出版で作っている写真集と変わらないことや、幅広い年代の方、コスプレにあまり詳しくない方にも手に取ってほしいという思いもあって、少し昔の作品も選んでみました」と、よりファンを意識した作品になった。
桂正和氏とのコラボも第2弾。「私が着たいものではなく、桂先生の思うデザインや世界観を大切にしたかったので、モチーフを猫でとだけお伝えして、あとはあえて何もオーダーせずにお任せで描いていただきました。また、色パターンや細部のデザイン違いのイラストを何個か用意しださり先生の優しさを感じました…!今回は形をセパレートにしたり、1stの時の衣装とはまた違うサイバーな衣装でとてもお気に入りです!」と満足そう。
印象的なカットは「SPY×FAMILY」のヨルのコスプレという。「ヨルさんの前蹴りをしている写真があるのですが、足がちゃんと真上に上がってて、かつ衣装のスカート部分がちょうどよく舞ったおかげでスカートの中が見えないという…!!何度も撮影したのですが上手くいったのはこの1枚だけで、文字通り奇跡の1枚になりました」と、笑顔でお気に入りカットに挙げた。
今作の自己採点を「満点通り越して…200点です!」と語ったえなこ。第3弾を期待する声には「もちろんたくさんあるのですが、やはりコスプレは熱量が大事なので、第3弾が決定したらまたその時の気持ちで決めたいと思います!」と語った。今作を「えなこの集大成」としていたが、さらなる活躍へ、夢は尽きない。「今はコスプレだけでなくグラビアやテレビ、声優、歌手、ストリーマーなど…幅広いジャンルのお仕事をさせていただいていて、たまに『この人は何の人なの?』って言われる時もあるのですが(笑)。『この人何でもできるよね』って言われるようなコスプレイヤーになれたらいいなと思います!」と今後を見据えていた。