まるで龍のようにうねうねと浮遊する透明の物体。その正体はなんとシャボン玉!推定45メートルのとてつもなく長いシャボン玉が誕生した。
シャボン玉やフェルト作品などを投稿している、あわわのおんつぁ(@onza_bubbles)さんが「めっちゃ長いシャボン玉作った(推定45m)」とツイッターなどで動画を紹介。画面左端から枠を持ったあわわのおんつぁさんが後ろ歩きでスタート。一定のスピードで後方に歩みを進めるごとに、シャボン玉も長さを増していく。ついにあわわのおんつぁさんが画面外に出ても、悠然と浮遊。スタートから約25秒後、ついに終わりの時が…。その割れ方も一気にではなく、枠側から順に消えていく様が美しさを覚える。
撮影は2018年の元旦。あわわのおんつぁさんによれば、大記録の要因は「液の配合、気温、湿度、風の速さ・向き・流れ、動作などが奇跡的に合致した結果ですかね?要は”たまたま”です」とのこと。大記録達成の心中は「40mくらいの設定でカメラをセットしていたので『画角から外れたなぁ』ですね。もちろん嬉しさや感動もありましたが」と意外とあっさりだったというが「一年分の運を使い果たしたかと思いました。それどころか一生分の運を使い果たしたようで、以降は成功にいたっておりません」と明かした。
あわわのおんつぁさんがシャボン玉にハマったのは「おいっ子、めいっ子の為に大きなシャボン玉を検索したのですが…」という約7年前のこと。検索でヒットしたシャボン液のレシピが子どもの頃のものと大差なかったという。「数十年間全く進歩していない事に疑念を抱きまして、海外のレシピとかいろいろ調べていくうちに沼へとどっぷりハマりました」と明かした。
レシピさえあれば誰でも簡単にできそうに思えても、割れやすく繊細なシャボン玉を大きく長くする裏側には、途方もない失敗と試行錯誤が存在する。「たぶん大半の方が『なんだ、出来ねぇじゃん』で終わるんじゃないですかね?」とあわわのおんつぁさん。現に動画のシャボン玉も当時使用していた洗剤の成分が今は変わってしまい、「動画のシャボン玉が自己ベストで、更新は…難しそうですね」と残念がる。
成功は運に左右される部分も多く、失敗の連続。自分にはどうしようもない部分でレシピを二度と再現できないこともある。それでも「逆にそれがハマりました。それが魅力ってことですかね」と思いを寄せた。