南極観測船「ふじ」が出会った!南極の愛くるしいアデリーペンギンを描いた漫画が話題

近藤 リナ 近藤 リナ

人を恐れない南極のペンギン達を描いた漫画がSNS上で大きな注目を浴びている。

「南極のペンギンが退かない… という漫画です」と件の投稿をしたのは漫画家のふくのうみさん(@umi_sousaku)。

この漫画は単行本「ふじと南極のなかまたち」から抜粋されたもの。昭和40年に出航した南極観測船「ふじ」が定着した氷に即席の港を作ろうと試みようとしたところ、かわいいアデリーペンギンが船の前に立ちはだかる様子を描いている。当地のペンギンは氷上に天敵が少ないことから人や船への警戒心が薄く、立ち退く様子がなく、結局、ふじは築港を断念せざるを得ないのだった。

大胆不敵なペンギンたちを描いたふくのうみさんの漫画に対し、SNS上でユーザー達からは

「そうか。北極と違って北極熊はいないもんなぁ🥺可愛い❤️」

「寒いのは嫌いですけど、野生のペンギンを見に南極に行きたくなっちゃいますね( ・ω・)🐧♥」

「見物に来たのかな(⁠^⁠^⁠)かわいい」など様々な称賛の声が寄せられている。

ふくのうみさんにお話を聞いた。

−−この本を描くきっかけは何だったのでしょうか?

元々趣味で保存船を見学するのが好きでした。住んでいる場所の近くに「南極観測船ふじ」があり、興味を持っていろいろ知りたくなり、関連書籍を読むようになりました。「ふじ」の初代艦長の著書である「『ふじ』南極航海記」に、進路を妨害するペンギンのエピソードがあり、たいへん微笑ましく感じて漫画化したのがきっかけです。チャージング(船に勢いをつけて氷に乗り上げ、そのまま自重で氷を割ること)をしようとしたときに、目の前の氷にアデリーペンギンが立っていて船を見上げていて、汽笛を鳴らしても一向に退かなかったので前進を諦めた…というエピソードが著書の中に書かれています。

ーー単行本「ふじと南極のなかまたち」はどのような思いを込めて本を出版されたのでしょうか?

南極というと、遠い世界のように思えますが、可愛く興味深い動物たちを通して、少しでも身近に感じてもらえたら、そしてこの漫画が、その世界に触れるきっかけのひとつとなれれば…という思いを込めました。

ーーこれまでの投稿に対する反響やコメントについてご感想をお聞かせください。

ペンギンの、可愛いだけではないコミカルで理不尽なところを、皆さんと一緒に楽しめたようで、とても嬉しいです!本として出版したときは、購入者様のお子様たちも興味を持って読んでいる、という感想をいただけて、感激でした。

◇◇

ふくのうみさんが描いた南極観測船「ふじ」は、名古屋港ガーデンふ頭で現在、南極の博物館として開館中だそう。「『ふじ』の隣の『名古屋港水族館』では、漫画にも登場するアデリーペンギンやコウテイペンギンの飼育展示をしています。これからのお出かけにオススメです!」とふくのうみさん。気になる方は是非足を運んでいただきたい。

ふくのうみさん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/umi_sousaku

単行本「ふじと南極のなかまたち」:(リンク

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