政治家女子48党の代表権をめぐって立花孝志氏(55)、斉藤健一郎参院議員(42)らと対立し、自らが党首と主張する大津綾香氏(30)が10日、都内で黒川敦彦氏(44)、〝党首秘書〟の宏洋氏(34)と会見を開き、地位確認の仮処分申し立ての状況と今後の党運営の方針を説明。立花氏を刑事告訴したことを明かした。
この日は、前衆院議員の丸山穂高氏(39)が議長となり、代表権争いを解決するための党総会が国会内で開かれる予定。大津氏は「党の総会なるものが開かれようとしています。党規約で我が党は党首以外総会を開けないし、人事を決められないし、総会とは言えない。無効である」とけん制した。
大津氏はさらに「資金の不明瞭な流れの追及を避けるため、立花氏の指示のもと丸山氏を起用した。持っている証拠を回収できないようにするための総会。党首以外は人事を決められない、総会を開けないという独裁的な規約は、立花氏が党を掌握するために作られた非常識な規約。この規約を逆手に取る」と、正当性を訴えた。
千葉地裁で、自身に代表権があるという地位確認の仮処分を申し立てているが「私の記名押印が必要な書類を、私以外が作成した書類に党のはんこではないものが押され、代表交替届を総務省に提出したという不正行為があった。そもそも総務省から党首交代が認められていない。党首が替わるという事象が起きていないので、申し立て却下もありうる」と説明。裁判所の判断が下りる時期については、見通しが立っていないとした。
立花氏を刑事告訴するとした大津氏は「立花氏が党首の立場を利用した、不明瞭な資金の流れの捜査が始まっている。もうすでに警察と連動している。関係各所が動き始めている」と訴えた。
統一地方選では、大津氏自身も目黒区議選で落選するなど厳しい結果になった。「党の不正について、国民がNOを突きつけた。再生のチャンスをいただいた。大切な税金の使用用途を明らかにし、姿勢を正していく。立花氏からの圧力に負けず、不正行為の証拠集めに動いている。問題終結後、移籍を希望する議員の方も国会議員を初めかなりの数がいる。クリーンな政党を目指したい」と、政女党の再生をアピールした。
大津氏は「お金の流れは外せない。社会正義を売り飛ばすつもりはない。私自身が党首でいる理由は、本当にお金の不明瞭さを追及していくため。税金の使用用途を明らかにしないまま、この政党が優秀な方を育てていける環境とも思わない」と強調。「お金の問題に関しては、立花さんはこの党にいることはふさわしくない」と一歩も引かない構えだ。