アニメ映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」(立川譲監督)の公開記念舞台あいさつが15日、都内で行われ、今作で中心人物として描かれた灰原哀を演じる声優の林原めぐみが、キャラクターへのおもいを語った。
累計興行収入が1000億円を突破している人気劇場版シリーズの26作目。東京・八丈島近海の海洋施設「パシフィック・ブイ」を舞台に、コナン、灰原らと宿敵・黒ずくめの組織との戦いが描かれる。
林原は灰原が薬を飲んで子供の見た目になる前の姿・シェリーをイメージした白い衣装で登場。「今までできるだけ影に潜んでいた」と話す通り、灰原にこれほど大きく焦点が当たったのは劇場版26作目にして初。林原は待望の〝メイン回〟に「ずっとなくてもよかったんだけどな」と冗談っぽくつぶやくも、表情は柔らかかった。
司会に「灰原哀とはどんなキャラクターか?」と問われた林原は「短めにいうと、人は変われるんだなっていうことを体現して教えてくれる子」と回答。以前は「いつ死んでも構わない」と思っていた灰原が、今作では仲間たちとともに”生”に対し、強い意思を持つ姿が印象的だったという。「本当にもう今ね、灰原哀の『哀』の字を”かなしい”っていう字でよんでる人は、哀ちゃんの前に誰もいないんですよね。耳で聞いたら『愛』ですからね。そういう『愛』をくれたことで、彼女の氷のような心が溶けて、ここにいるなっていうことをすごく全身で感じることができました」と感慨深げに語った。
また、イベントでは昨日の公開初日で興行収入8.5億円、観客動員数58万人を突破したことが発表された。前作「ハロウィンの花嫁」の初日と比較して163%の数字で、シリーズ初の興収100億円越えも視野に入った〝魚雷スタート〟となった。