「アパレルの自腹買取は法律違反では」…理不尽な社内ルールによって7時間15分で仕事を辞めた体験談が話題

近藤 リナ 近藤 リナ

入社して7時間15分で勤め先を退職した経験をつづったマンガがSNSを上で注目を浴びている。

「新社会人のみんな!!『なんか嫌だ』っていうときのその直感、当たってることが多いから、自分の気持ちを信じて!!アパレル自腹買取を断って7時間15分で会社を辞めた私みたいなやつだって存在してるからね!!大丈夫!!!」と件の漫画を投稿したのは漫画家・イラストレータのZENZOさん(@zettdot)。

転職活動の末、セレクトショップで働くことになったZENZOさん。初日は実働7時間の勤務を問題なく終えるが、2日目に事前には聞いていなかった「自腹でで売り場の服を購入し、勤務中はそれらを着用しないといけない」という社内ルールを知る。法的には、会社が従業員に自社製品購入を強制することはできないとされている。ZENZOさんはセレクトショップの社長と電話をし、会社を退職することとなった。

事前に聞かされていなかったルールで、わずか7時間15分で会社を辞めることになってしまった理不尽。SNSユーザー達からは

「せめて安くするとかないんですかねほんと。私も経験あります。安くなれば後出ししていいわけではないですが。」

「そういえば、5年以上前に勤めてたある携帯ショップで、店舗ノルマにあと少しだからって、スタッフ何人かでタブレット買ってたけど、俺は絶対に買ってやらなかったよ。納得いかなかったし、いらなかったから。まぁ何も言われなかったけど、言われたらすぐに辞めてたな。」

「私も以前某有名アパレルの面接で、うちの商品を着て働いてもらいますって言われました。何割引きだかで買えるって言ってましたが(何割かは忘れました)、結構高いですよね?って言ったからか不合格でした。合格しなくて良かったと思ってます。」など共感の声が集まっている。

ZENZOさんにお話を聞いた。

近藤理菜(以下「近藤」):この作品を描かれたきっかけをお聞かせください。

ZENZO:7時間15分で会社を辞めるという珍しい体験をしたことを、素直に面白いと思って漫画にしました。

近藤:無理矢理な社内ルールで仕事を退職された際の率直なお気持ちをお聞かせください。

ZENZO:きっぱりと自分の意見を言えたことですがすがしい気分でした。

近藤:これまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください 。  

ZENZO:同じように無理やり自腹買取をさせられているというコメントが多く寄せられました。今回の漫画で問題提起ができたかなと感じています。

近藤:読者の方へ何かメッセージをお願いします。

ZENZO:7時間15分で会社を辞めた人間だって、普通に生きています。大丈夫です。声をあげることは難しいかもしれませんが、お読みいただいた方を勇気づける一助になれれば幸いです。

◇◇

「間違っている」と思った時、きちんと相手に伝えることの大切さをこの漫画であらためて気付かされた。

今回の話題を提供してくれたZENZOさんは現在コミックエッセイ『ぜんぞーさんちののんびりな日常』を連載中。電子書籍配信サイト(kindleやピッコマなど)で1~2巻を読むことができるので、そちらも是非チェックしていただきたい。

ZENZOさんの関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/zettdot

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