場内騒然!捕手リアルミュート、球審からのボール落としただけで退場処分 前代未聞の裁定 エ軍捕手は同情

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WBCの準決勝、決勝が行われるローンデポ・パーク(撮影・吉澤敬太)
WBCの準決勝、決勝が行われるローンデポ・パーク(撮影・吉澤敬太)

 「MLBオープン戦、ブルージェイズ2-5フィリーズ」(27日、ダンイーデン)

 フィリーズのJT・リアルミュート捕手に対する退場処分が物議を醸している。

 問題のシーンは四回の守備。フィリーズの救援投手キンブレルがピッチクロック(投球時間制限)の規定違反によりワンボールが加算された直後だ。

 同投手がボール交換を申し出たため、捕手のリアルミュートはローゼンバーグ球審から新しいボールを受けるべく、座った状態で顔をマウンドに向けたまま、ミットを左肩付近に差し出した。時間にして2秒。同捕手はミットにボールが入る感触がなかったことから投手にボールが投げられたと勘違い。ミットを動かしたのと同時に球審がポケットから左手で取り出したボールを置いたため、地面にポトリ。

 これを審判への侮辱行為と判断したのか、即退場を宣告した。ベンチから飛び出したトムソン監督はリアルミュートともに抗議し、説明を求めたが、判定は覆らず。前代未聞の退場劇。マウンド上のキンブレルらも苦笑いを浮かべるばかりだった。

 退場場面をまとめた27秒の動画はSNSで一気に拡散。投稿から5時間で700万回再生を記録するなど、大きな話題となった。昨季途中にトレードでフィリーズからエンゼルスへ移籍してきた捕手のオハッピーは「ありえないでしょ」と同情していた。

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