鈴木宗男氏、ガーシー議員をバッサリ「国会議員でなければ話題にならない」「国民が受け付けない」

杉田 康人 杉田 康人
参院懲罰委員会終了後、記者団の取材に応じる鈴木宗男氏
参院懲罰委員会終了後、記者団の取材に応じる鈴木宗男氏

 参院懲罰委員会は14日、政治家女子48党(NHK党から党名変更)のガーシー参院議員(51、本名・東谷義和)を除名とする懲罰案を全会一致で採決した。

 15日の参院本会議で、出席議員3分の2の賛成で可決すれば、除名が正式決定する。尾辻秀久参院議長が除名を宣告した時点で、ガーシー氏は国会議員の身分を失う。

 懲罰委の鈴木宗男委員長(75)は、記者団に「ガーシー議員は、民主主義の何たるかという基本をわきまえていない。国会議員としてふさわしいかどうか、国民のみなさんが判断していただけると思っております」と、結局国会に登院しなかったガーシー氏の姿勢を批判した。

 宗男氏は「8カ月何をやっていたんだという厳しい指摘も届いている。私に『ガーシーに弱みを握られているのか』というものもあった」と明かす。「公約で自分は国会に出ないと言って当選したんだから、出なくていいというのは個人的な見解。国会に出ないで、独りよがりの身勝手な発言をしても、民主主義では通用しない」と切り捨てた。

 NHK党(政治家女子48党に党名変更)前党首の立花孝志氏(55)は、ガーシー氏の除名で繰り上がる同党の斉藤健一郎氏(42)も登院させない考えを示しているが、鈴木氏は「次にこういう機会があれば、時間をかけない。こういう事態は残念」と、厳しい姿勢で臨むとした。

 宗男氏は「(ガーシー氏は)国会議員でなければ…バッジがなければ話題にならない。1年たってないのに、議員を棒に振るとは考えていなかった」と、ガーシー氏の登院を最後の最後まで信じていたという。

 3月に入り、ガーシー氏からリモートでの対談依頼があったが断ったことを明かし「その手には乗らない」と笑った鈴木氏。「国会に1回来たらインパクトあったのにね。もう一度選挙に出たとしても、国民が受け付けないでしょう」と、ガーシー氏に厳しい言葉を投げかけた。

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