人間がピエロを恐れる理由は、感情を読み取ることが不可能だからだという。道化恐怖症の人々にとって、顔をペイントしたピエロたちは人間に見えず、その誇張された顔の表情は直接恐怖の対象となるようだ。
英サウス・ウェールズ大学で、このほどピエロの恐怖の原因を探る研究が実施された。スティーヴン・キングの小説『IT/イット』に出てくる殺人鬼ピエロ、ペニー・ワイズなどもそのネガティブなイメージの一因だという。
同大学の研究チームはこう説明している。「多くの人々にとって、ピエロに対する恐怖は、メイクアップにより掴むことができない顔の表情にあります」
「本当の顔がわからない、その感情的な意図が理解できないのです。不機嫌、もしくは怒りを示すしかめっ面なのかわかりかねます。ピエロが何を考えているのかわからない、次の行動が予測できないことで緊張状態に陥る人もいるのです」