節分に食べられる恵方巻がパンになった。ホテルオークラ新潟は、1日から3日までの期間限定で「恵方巻風ソーセージパン」(1本税込440円)をバイキングレストランつばきで販売する。
恵方巻の色鮮やかな具材がパン生地で再現された。のりの部分は竹炭、桜でんぷの赤(ピンク)はトマト、かんぴょうやキュウリの緑はほうれん草、卵の黄色はマスタードを練り込んだパン生地で表現。恵方巻の見た目で、ホットドッグをイメージした味に仕上がった。ベーカリースタッフの仲村氏は「試作段階では黄色はバター味でしたが、マスタードを適度に入れたことにより味や香りが一段と良くなりました。全てのパンに着色料は一切使用しておりません」と説明した。
製造、販売ともに初の試み。仲村氏は以前よりネット上で「パンの恵方巻」の存在は知っていたが、「WEBや販売されている恵方巻パンは食パンで巻かれたサンドイッチ系のものが多く、今回はパン職人として出来ること『全てパンで表現すること』にこだわりました」と明かした。パンだけでは味のインパクトが弱くなってしまうと考え、ソーセージを入れたという。
ホテルスタッフの子供たち数人に試食してもらったところ、子供たちは「なんだこれ~?」と大爆笑。企画・広報担当の伊佐真紀子氏によると「心配していたマスタード味はみんなペロリと食べたそうで気にならなかった様子でした。子どもの反応も面白かったのですが、大人の方が『え?これ何で出来ているの?』と興味津々でした」と振り返った。
各ホテル公式SNSで告知後、「発想がとても面白い」「カワイイ」など多くの反応が寄せられた。仲村氏は「特にパンを製造されたことがある方や調理に携わる方にとって『パンのみで表現することがいかに難しいか』がお分かりいただけたのか、大きな反応がありました」。食べるだけでなく、〝見て楽しいパン〟を目指した。「節分の恵方巻は一般的には丸かぶりをしますが、あえてカットして断面の美しさも見ていただければ」と呼びかけた。