女子プロレス団体のスターダムが30日、東京ビッグサイトで開催された世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット101」の企業ブースに出展した。
同団体オーナーで、ブシロードの木谷高明オーナーの「コミケに受け入れられるかチャレンジしてみよう」という発案で初出展。グッズ販売等に加えて、若手ホープのレディ・C、向後桃がトークショーを行った。アニメやゲーム、Vチューバーに関する企業ブースの中で異色のたたずまいだったスターダムのブース。リングに模した小ステージでのトークショーには、熱心なファンが駆けつけた。
女優としてNHK大河ドラマにも出演した経験を持つ向後は、持ち味の笑顔で飛躍を誓った。今年の大一番には7月に王者・AZMに挑んだハイスピード選手権試合、11月の仙台大会で岩谷麻優と組んだ、林下詩美&上谷沙弥組相手のタッグ戦を挙げた。特にタッグ戦を「自分の中で一歩先の景色が見られた」と振り返り、レディ・Cからも「確かに一発一発の技が決まっていた」と呼応された。
レディ・Cは今月の若手マッチで高橋奈七永に挑んだシングル戦を挙げ「ビンタをバチバチに食らい、一方の頬が赤く染まり、反対のアゴは外れたようになった。まだ自分の中で整理できていないほど、全部を出せた」と感慨深げに語った。
両者ともに敗北の中で成長のきっかけをつかんだ1年。2023年に向け、向後は「私がスターダムの黄金時代を築けるよう、シンデレラになります」とキッパリ。レディ・Cは177センチの長身を生かし「さらに大きなプロレスを見せたい。小橋さんのようにチョップだけ、ボディスラム一発だけでみせられる選手になりたい」と、それぞれ飛躍を誓った。31日のコミケ2日目にはウナギ・サヤカがトークショーに登場する。