ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は、ヘンリー王子夫妻がネットフリックスの最新ドキュメンタリー番組に関わっていることを知らずに、出演に同意していたという。ヘンリー王子とメーガン妃は19日に歴史上最もインスピレーションに満ちたリーダーシップの人物について描く『リブ・トゥ・リード』シリーズをストリーミング配信でリリースすると発表。ヘンリー王子の父チャールズ国王が国家元首を務めるニュージーランドで労働党を率いるアーダーン首相は、ネルソン・マンデラや気候変動運動家グレタ・トゥーンベリらの活動も取り上げる予定の番組の予告編に登場した。
アーダーン首相は20日に発表した声明の中で、マンデラ財団に関連して行った2019年のインタビューや同番組出演の経緯を詳細に説明している。
「2019年3月初旬、首相はマンデラ財団から、1時間のインタビューをもとに、リーダーシップの重要な特性について、世界中の若いリーダー候補を対象に分かりやすいリソースを開発するプロジェクトの参加を打診されました」
「2021年3月、ネルソン・マンデラ財団は首相官邸に、2019年の首相へのインタビューを含む一連のインタビューを放送する契約をネットフリックスと取り付けたと通知してきました」
「今年5月、首相官邸はヘンリー王子夫妻がこのシリーズを紹介すると通知されましたが、これはインタビューが収録されてから約2年半後であり、マンデラ財団による使用許可はすでに提供されていたことに留意してください」
7部構成の同ドキュメンタリーは、ニュージーランドの制作会社が、ネルソン・マンデラ財団とヘンリー王子夫妻のアーチウェル財団と提携して制作、12月31日放送となる。同番組は当初、アメリカに移住したヘンリー王子とメーガン妃がまだ現役王室メンバーだった時期に、ネルソン・マンデラ財団の資金調達活動として、ビデオや小冊子を世界中で販売、配布するオンライン活動を企画したものだった。