【漫画】お弁当を巡る学生2人の何気ない交流に「イイ人過ぎるし、エモ過ぎる!」と感動の声が続出中!

橋本 未来 橋本 未来

 いつも昼食はコンビニで済ませる佐藤君と、毎日手作り弁当を食べる山田君との交流を描いた作品『山田の弁当』が大きな反響を得た。大きな仕掛けや劇的なドラマはなく、“友達のために毎日弁当を作ってあげる”という二人の友情が読者の共感を誘い、Twitterでの配信からおよそ3週間で4.5万人からいいねが付く話題となった。

 

 作者の柏木大樹さん(@kasiwagidaiki)は、『にのに』(講談社ヤングマガジンサード誌/2015年〜16年)や、『とさのたね』(KADOKAWAコミックアルナ誌/2022年〜)などの連載で知られる漫画家。2017年からは、短編漫画を定期的に描き始め、自身が運営するSNSやFANBOXなどで作品を発表する独自の活動も展開しており、この『山田の弁当』もその中で描かれた一作だ。今回、そんな柏木さんにメールで取材を行い、話題となったこの作品にまつわる創作の背景や、今後の活動についても大いに語ってもらった。

“良いやつ”だから“いいね”をたくさんもらえた

 思わずほっこりとするシーンが続く『山田の弁当』は、どのような発想から生まれたのだろうか。柏木さんによると、かなり意気込んで創作したというよりも、「ちょうど別のことで忙しい時期でしたので……」と、創作のきっかけは曖昧だという。「山田君のお話なら短くまとまっていいだろうと思って描いたはずです。実体験? いえ、私の体験などには基づいてないですね……」との言葉から、柏木さん本人にとっては思わぬヒット作だったのだろう。

 

 また、これまでに発表した作品については、創作段階でテーマなどは設けないのだと話す。「描いている最中にテーマを意識することはほとんどありません。ただ、描き終わった後に『このお話、もしかして“愛”がテーマだったのか?』などと思うときはあります」という。では、今回の『山田の弁当』は何がテーマで、どの部分に共感し読者は惹き付けられたのか。柏木さんは言う。「うーん……。共感というのはあまり意識してないんですが……。山田も佐藤も“良いやつ”なので、“いいね”をたくさんもらえたように思います。シーンとしては、佐藤が弁当代を多く渡すところが好きですね。おかげで結果的に二人とも同額貯金できるようにもなったので」

 商業連載ばかりではなく、Webを巧みに使った創作活動を展開している柏木さんは、次にどのような展望を見据えているのか。「FANBOXやFantia限定公開の作品も(商業連載と)同じだけ力を注いで描いて、無料でもいっぱい読めるけどご支援頂ければもっといっぱい読める状態を維持できるよう努めています。雑誌連載だとテーマにまとまりのない短編漫画をひたすら描き続けたいという自分の欲求が満たせる場所は多分存在しないので。だからこそ、今後もその時に思いついた面白いことを描き続けていきたいですね」。自由度や個性が光るWeb漫画業界で異彩を放つ柏木さんは、次にどのようなエモい作品を描いてくれるのか。目が離せない!

 



■柏木大樹さんTwitter
 
▶Twitter /
https://onl.sc/sG1u2Nz
 
▶『山田の母親目線の番外編』はコチラから /
番外編 ⇒  https://onl.sc/YwRsWTK
 
▶過去作が年代順で読みやすいFANBOXはコチラから /
過去作 ⇒ https://kashiwagidaiki.fanbox.cc

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