誰もが知る国民的キャラクターのパロディや、ブラックな設定から繰り出す大ボケギャグの4コマ漫画が熱く支持される、漫画家のあげぞうさん(@4koma_agezou)。なかでも、笑いの好事家たちから注目されているのが、シリーズとしてTwitterで連載中の『すぐ切腹してしまう武士』だ。
その名の通り、現代に登場した主人公の武士が、地味に辛い経験に直面すると、4コマ目で必ず切腹してしまうという作品。「武士なのにメンタルが弱い」というギャップや、“切腹の仕方”のバリエーションに、不意打ちされたように思わず笑ってしまう。そこで今回は、作者のあげぞうさんにメールでインタビューを行い、この作品の魅力について大いに語っていただいた。
「笑いに堪えられず、恥ずかしい思いをした」と言わせたい
国民的キャラクターを多用したパロディ作品を量産しているあげぞうさん。その理由にも、笑いに対する熱い思いがあると話してくれた。「有名作品のパロディは、その世界観をすでに読者が熟知しているため、説明不要で全力で笑いに走れるところが好きです。しかしながら、人を笑わせられるのであればどのようなテーマでもいいです。毎日思いつきで描いていますから(笑)」
そして、コアなお笑いファンからの人気が高い『すぐ切腹してしまう武士』は、どのような思いから誕生したのだろうか。あげぞうさんは言う。「このキャラを考えたきっかけは、『耐子の日常』のような類似パターンを繰り返すオリジナルキャラクターが欲しいと考えたことです。あとは、武士が現代で普通に生活していて色々と小さなことで傷ついたりしていたら面白いかも?と、そんな感じでキャラを作っていきました」
SNSで人気を集める多くの作品が、“人を傷付けないやさしい作風”になっていくのに対し、あげぞうさんは攻めの姿勢を一切崩さない。暴力や違法なものまでも笑いのネタにしてしまう。これについては、「単純に笑える話を描ければいいと思っているのですが、ニヤリとさせたいというよりは読んでくれた人を爆笑させたいと思って毎日描いています。例えば、通勤の電車などで読んで頂いて、笑いが堪えられず恥ずかしい思いをした……とか、最高です(笑)。また、自分が格闘技をやっていたため暴力描写を描くのには少し自信があり、暴力ギャグというジャンルを確立したいと思っています」と、笑いに対する思いを話してくれた。今後も、変わらず笑いを追求していくというあげぞうさんが、次はどんな作品で笑いを生み出してくれるのか。目が離せない!
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