グレタ・トゥーンべリさん(19)が、10代の若者が権力者らに裏切り続けられていると苦言を呈している。グレタさんは2018年に気候変動への抗議運動で母国スウェーデンの国会議事堂の外で学校ストライキを開催し世界的に知られ、その運動の代名詞ともなった。最近はエジプトで今月開催される第 27 回気候変動枠組条約締約国会議(COP27)について、うわべだけの環境保護を訴えるサミットだとして欠席を発表。英リシ・スナク首相の欠席についてどう思うかと聞かれ、政府の失敗の表れと答えていた。
英ITVの番組『ディス・モーニング』に出演したグレタさんはこう語る。「それぞれの決定には様々な理由があります。もちろんある一つの例を取り上げ盲目的に信じたりするべきではありません」「力のある人々は気候危機について重要視していないのです。優先順位が何か全く別の場所にあることを毎回証明しています。彼らはむしろ権力の座を保持し、強欲の力に仕えるのでしょう」
そして人々は変化を求め続ける必要があるとして、「変化は外側から起こります。十分な数の人々がその変化を求めている場合にです。彼らは可能な限り逃げ切ろうと、できるだけのことをしようとする可能性が高いからです。ですから私たちは彼らが逃れられないようにしなければいけないのです」と続けた。
一方で、気候変動運動のフロントランナーであり続ける方法について、「私は普段とても長い散歩に出ます。そこで頭をクリアにします。このような状況になるべきじゃありません。この責任がティーンエイジャーたちにのしかかる必要はまったくないはずです。この闘いに参加しなければいけない若者がいるという事実が権力のある者たちの裏切りと失敗の印です」と主張した。
そして自分が有名になってから活動に違いが出てきたことを認めるも、大勢の人間が抗議運動に参加してくる現在でも、その行動はいまだ十分ではないと訴えていた。