ドラマ「シスターズ」人気の秘訣!〝トップ営業マン〟と呼ばれる女優の見事な逆転劇

『ナルコの神』で、主人公カン・イング(ハ・ジョンウ扮)の妻役を演じたチュ・ジャヒョン。(画像出典:Netflix)
『ナルコの神』で、主人公カン・イング(ハ・ジョンウ扮)の妻役を演じたチュ・ジャヒョン。(画像出典:Netflix)

tvN(Netflix)ドラマ『シスターズ』が、有終の美を飾った。

放送期間中、韓国で最も注目された本作は、最終話で最高視聴率11.1%に達し2桁台を記録、多くの人の支持を得て人気・話題性ともにトップで駆け抜けた。

そればかりか、日本でもNetflix“今日の総合TOP10”の1位に連日登場し、いまもなお上位をキープ。今秋の韓国ドラマを代表する話題作の一つとなった。

では『シスターズ』は、なぜここまで人々に愛されたのだろうか。それは意外にも、特別出演のチュ・ジャヒョンが少なからず関わっていたようだ。

彼女が、ある意味“トップ営業マン”のように、作品を視聴者に売り込んだと言われている。

第1話から登場したチュ・ジャヒョンは、会社でいじめられている主人公オ・インジュ(キム・ゴウン扮)の唯一の友達であり、職場の同僚チン・ファヨンを演じていた。

彼女の活躍により、今後のストーリー展開が気になり、すっかりドラマにハマってしまった人は多かったとか。

事実、韓国のオンラインコミュニティーには「最終話まで見たけど、第1話がレジェンド」という意見もあったほど。

また、出演シーンが少ないにもかかわらず、彼女の「存在感が半端じゃない」「もう少し出演したらいいのに」など、絶賛の嵐だ。

ある韓国メディアも「第1話からミステリアスな雰囲気を醸し出し、視聴者の興味を掻き立てた」と報じた。

加えて、政治家の妻で美術館の館長ウォン・サンア役に扮したオム・ジウォンにも、チュ・ジャヒョンに匹敵するほど、賛辞の声が寄せられている。

しかしやはり、ドラマを成功に導くきかっけを作った立役者は、チュ・ジャヒョンだったようだ。

彼女は少し前にも、Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『ナルコの神(邦題/原題:スリナム)』で、主人公カン・イング(ハ・ジョンウ扮)の妻役を演じて話題に。

『ナルコの神』でも特別出演で登場シーンは少なかったものの、役者としての力量を遺憾なく発揮して視線を集めた。

こうして、チュ・ジャヒョンは今年出演した作品で立て続けに好評を得て、今まさに韓国のドラマ界で最もホットな女優と言える。

ところがそんな彼女が、本国で激しいバッシングを受け、現在の世間の反応からは想像もできないほど、一時冷たい視線を向けられていたのをご存じだろうか。

ある日、自身のSNSに投稿した動画で、韓国の漬物であるキムチを中華漬け料理の“泡菜(パオツァイ)”と紹介したことが、韓国人の間で*波紋を呼んだのだ。

*中国では、韓国のキムチ文化の起源が中国の“泡菜”にあると主張しているため

それに輪をかけるかのように、夫の浮気疑惑騒動なども勃発し、役者としての活動よりも、私生活のイシューばかりが目立つようになっていったのだった。

しかしチュ・ジャヒョンは前出の2作で、これまでの世間の反応を覆す逆転劇を見せる。

マイナスイメージを見事、演技で挽回した彼女の力量には、改めて驚かされるばかりだ。

(構成:西谷瀬里)

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