関西大学の大学昇格100年を記念した「関西大学フェスティバル in 関西」が、このほど大阪府吹田市の同大学千里山キャンパスで行われ、1万1000人が来場。インディアンス・田渕章裕(37)とジャルジャル・後藤淳平(38)が、母校で〝親子共演〟を果たした。
フェスの目玉になった「校友お笑いステージ」には、田渕と後藤の他、関大出身のジャルジャル・福徳秀介(39)、3時のヒロイン・福田麻貴(34)、ゆりやんレトリィバァ(31)、インディアンス、ガクテンソク・よじょう(41)らが来演。M―1、R―1、キングオブコント、THE Wなど、主要お笑い賞レースの王者やファイナリストが集結する豪華メンバーとなった。
関大生、卒業生らの前でネタを披露した田渕は、2007年に経済学部を卒業。ゼミの教授だった「市川先生」の思い出を語った。卒論がないため、人気だったという市川ゼミを選んだとし「先生が三重県から通っていたので、赤福餅を食べながらひたすら『なぜ阪神が強いか』と語るのを聞いていたら単位がもらえた」と述懐し、1500人の観客を笑わせた。
サプライズでジャルジャル後藤の父・後藤圭二吹田市長(65)も登場した。息子から「事前情報としてかなり痛い父親です」と振られた圭二市長は「(淳平の)LINEの返事がそっけない。全部『!!』で返ってきて、そこで切られている気がする」と嘆いた。
ステージでは後藤親子が共演したが、舞台にこそ立たなかったもののインディアンス・田渕の両親もフェスに〝参戦〟していた。キャンパス内で行われた「関大グルメフェス」。学生街ゆかりの飲食店や卒業生の企業40店舗が出店したが、田渕の父・一博さん(67)と母・たき子さん(61)が兵庫県・播州名産の手延べそうめん「揖保乃糸」を売っていた。
同県たつの市にある田渕の生家は、手延素麺協同組合の組合員で、現在は妹夫婦がブランドそうめん「揖保乃糸」を製造する。カメラマンの一博さんは関西大や吉本興業を通じ、出店をオファーされたという。「家族のようにフランクに、気軽に声をかけていただいた」と、一博さんを田渕の父と知った多くのファンから声をかけられたという。
大学生時代の田渕を「人生勉強をしてほしいと思っていた。外国旅行に行ったり、友だちと語り合ったり。そういったことを中心に4年間暮らしていた」と振り返る一博さん。10歳から漫才師を目指していたといい「NGK(なんばグランド花月)にも近い関大に喜んで通っていた」と目を細めていた。
お笑いステージの楽屋に、温かいそうめんを差し入れた一博さんは「インディアンス田渕、きむを今後ともよろしくお願いいたします」と、客や関係者にも深々と頭を下げていた。