兵庫県尼崎市が最近テレビのロケ地によく使われている。昨年はABCテレビの「ムショぼけ」、NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、サンテレビの「惑星スミスでネイキッドランチを」が放送。今年も、NHKドラマ「あなたのブツが、ここに」で尼崎が舞台となったが、ロケ地として使われた阪神尼崎駅に現在異変が起きている。
「今、阪神電車が神電車になってるで」
そう教えてくれたのは、尼崎在住の筆者の母。見たところ「阪神電車尼崎駅」の「阪」の部分の電球が切れていて「神電車尼崎駅」となっている。
阪神尼崎駅は、大阪梅田方面と神戸方面をつなぐ阪神本線の間にある特急停車駅で、大阪の難波や近鉄線に乗り入れる阪神なんば線起点のターミナル駅である。一体いつから電球が切れているのだろうか？
Twitterで「神電車 電球」と検索をすると、９月２４日の時点では既に電球が切れていたようである。電球が切れたまま放置されているのをみると、その先行きを心配してしまう人が多いことだろう。創作アーティストのモリチエコさんは電球が切れた末に閉店した店を見たことがあるという。
「兵庫県内にあったサイゼリヤ（Saizeriya）の電球が切れはじめ、2016年時点でriyaのみ光っていました。がんばリヤって心の中でひそかに応援していましたが、その後yaのみになって、最終的に2020年に閉店しました」
飲食チェーンの1店舗が切れた電球を放置するのは致し方ない。ただ、阪神電車が主要駅の電球を交換できないほど困窮しているとは到底思えない。ダウンタウンを輩出した街、尼崎だ。もしかしたら、何かオチがあるのではないだろうか……。
大阪市内在住､尼崎によく遊びに来る阪神ファン歴30年のいろはさん（女性）は語る。
「流石に２週間以上電気が切れたままは有り得ないです。尼崎ですし、ウケを狙ってると思ってしまいますね（笑）。電球が切れた正確な時期がわからないですがちょうどその頃、クライマックスシリーズ（CS）への出場をかけて阪神タイガース、頑張ってましたよ。最終的に、10月1日に巨人が4位となったことで最終戦を前に3位が確定して、4年連続のCS出場が決定しました。2019年に矢野燿大監督が就任してから2021年までAクラス入りでCSに出演していましたが、3年坊主にならないように、阪神電車がわざと電気を消したのかな？と妄想してしまいます」
なお10月14日現在、阪神とオリックスはそれぞれ日本選手権シリーズへの出場に向けて頑張っている最中である。当然、阪神とオリックスによる頂上決戦が行われる可能性もあるわけだ。
「オリックス・バファローズは元々大阪近鉄バファローズでしたよね。阪神尼崎駅には近鉄電車が乗り入れています。阪神VSオリックスとなれば阪神尼崎駅はある意味戦いの中心となるのかもしれませんね（笑）」（いろはさん）
なお、阪神尼崎駅の案内所にて、電球について聞いたところ「現在業者に頼んでいますがいつ復旧するかは分からない」とのこと。また、10月13日時点では阪神電車のホームページでも特にアナウンスされていない。
いわずもがな、阪神電気鉄道株式会社は株式会社阪神タイガースの親会社。今回の電球切れは親が子の優勝を願う神頼みなのかもしれない。熱い思いを受け、昭和60年以来の優勝という終点に到着して欲しい限りである。
モリチエコInstagram：https://www.instagram.com/chiekomorichan/
