9月、大阪・十三にとあるエンタメ酒場がオープンした。
その酒場の名は「縁ン貯メ酒場達磨」。スリーサイズがすべて120cmを超えるという圧倒的な存在感の持ち主で、関西インディーズ映画界を代表する"コワモテ"俳優の海道力也さんが店長を勤めるお店だ。カウンター9席ほどのこじんまりしたスペースだが、オープン早々から関西在住の俳優や監督などが集まり、業界の隠れ人気スポットになっているらしい。今回のオープンについて海道さんにお話を聞いた。
野中:オープンおめでとうございます。早速ですが酒場をオープンされたきっかけをおしえてください。
海道力也（以下「海道」）：お店の名前にもなっている「縁ン貯メ酒場」の文字の通りですわ。お店に通う人達の縁を繋いで縁を貯める場所になればええなと。たまたまそう考えていた時にきっかけをもらってオープンしました。
縁を貯める。そして交流してエンタメを作れるような、新宿のゴールデン街にある漫画家や映画監督が集まるお店に近い場所を作りたいなぁと思っています。
野中：関西ではミナミにエンタメ系のアングラ、サブカル色が強いお店を幾つか存じてます。ここでは壁一面に海道さんが出ている作品を中心にインディーズ映画のポスターが並んでいますね。よく来られる方はその映画関係の方々でしょうか？
海道：自身のような現役の役者、映画制作陣やファンとの交流も含めてエンターテイメントを盛り上げる場にしたいという気持ちがあります。映画監督や役者、ファンやエンタメ関係者がよく来てくれます。
野中：今日も映画監督や落語関係者、海道さんのファンの方がいらっしゃっていましたね。私も縁を繋いでいただきありがとうございます！
私自身も海道さんと石原貴洋監督の映画で出会ってから長いですが、強面なのに意外に気を遣われる方だし、真面目で一緒にやっていこうという気持の強い方、しかし舞台挨拶ではチャーミングな一面も見せる方だなと感じていました。
海道：いやぁ、実は元来の引きこもり気質で、ネットワークゲームにどっぷりでメイプルなんちゃらとかやりながらほとんど家から出ないという頃もありました。今はお店のために外に出ることで色んな人の話が聞けることが楽しみで、参考にして映画の脚本書けるん違うかなと思ってるくらいです。
野中：ちなみに会員制ということですが、会員の基準はありますか？
海道：僕のことを知ってくれてるか、映画やテレビを見たことあるか、もちろんこのニュースを見てくれて興味を持ってくれた人も含みます。なんせ、ドア開けたら熊男がいるわけですから、何も知らんと飲み屋に来て嫌な気持ちにさせたく無いですからね。場所も住所公開してなくて、石原監督の書いてくれた手書きの地図ぐらいですね。
Twitter等でDMをもらえたら正確な住所を伝えています。
野中：確かに「誰や〜？」って感じで遠く見てる時の眼力強いですからね（笑）。今日いらしてる男性ファンの方も、役者の海道さんと実際に話した時の海道さんのギャップが良いと仰ってました。
お店のメニューやシステムは？
海道：最初はセット料金としてアルコールはチャージ+ドリンク+チャームで2500円、ノンアルコールは2000円です。
カラオケも23時まで歌えます。現金のみの対応で、撮影でたまに休ませてもらいますがそれ以外はだいたい居てます。満席情報はTwitterに載せています。
バーの入口スペースでイベントをしたり、モニターが3台あるので上映会とかも考えています。縁起がいいことや、主演映画の「極道系Vチューバー達磨」にかけて達磨がマスコットキャラクターです。七転び八起き、いろんなご縁で繋がっていけたらと思っています。
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今後、海道さんを中心に色んな縁がつながり、関西のエンタメ界がさらに盛り上がってゆくことを期待したい。
海道力也（かいどう・りきや）
1961年12月25日生まれ。兵庫県出身。ハーモニックと業務提携。48歳から役者の道に入り、キャリアをスタートさせる。映画「大阪蛇道」で役者として本格デビュー後、関西を拠点に映画「信長協奏曲」など数々の作品に出演。2021年、自身を題材にしたドキュメンタリー映画「インディーズの帝王」（金本真吾監督）公開。今年10月にIamSnap「Independence Day」のMVが公開。また11月下旬には新作映画「極道系Vチューバー達磨」がシネマ神戸他で上映予定。
海道力也さんTwitterアカウント：https://twitter.com/KaiduRikiya
海道力也さんInstagramアカウント：https://instagram.com/rikiyakaidou
縁ン貯メ酒場達磨Twitterアカウント：https://twitter.com/8eV6hut4JX39iL5
