ドゥービー・ブラザーズのオリジナルドラマー、ジョン・ハートマンさんが死去した。72歳だった。
バンドは1970年代に使用されたスラングで、タバコ状に紙で巻いたマリファナを意味する「doobie」に因み命名された。メンバーらがSNSに声明を発表している。
「今日ジョン・ハートマン、僕らにとってはリトル・ジョンに思いを馳せている。ドゥービーズ時代はワイルドな精神を持つ素晴らしいドラマーでショーマンだった。長年親しい友人でもあり、バンドの個性を作ったなくてはならない一部だった!」、「この辛い時期に彼が愛した全ての人々にお悔やみを送ります。安らかに、ジョン」とつづった。
バンドの成功とは逆に、内部での軋轢や病気によりジョンは1979年に脱退。2020年のローリングストーン誌のインタビューでは全てがバラバラになっていったと当時を回想していた。
脱退後、ジョンは警察官を目指し警察学校に通い卒業したが、カリフォルニア州の20の警察署から、著名であることとドラッグ使用の過去を理由に不採用となる。
そして1987年のベトナム帰還兵のためのコンサートで同バンドに再び参加、1989年のアルバム『サイクルズ』で復帰を果たした。
1950年にヴァージニア州フォールズ・チャーチに生まれたジョン。ミュージシャンとなり、フロントマンのトム・ジョンストンらと同バンドを結成、1970年代のカリフォルニアのシーンの一翼を担った。