ぬいぐるみの「おとまり会」&「大運動会」 「かわいすぎる」と話題の図書館イベント

校長先生役の「クマ研究員」の前に集まるぬいぐるみたち
校長先生役の「クマ研究員」の前に集まるぬいぐるみたち

 新潟県の三条市立図書館がこのほど、ぬいぐるみの「おとまり会」と「大運動会」を開催し、SNS上で「うちの子も参加させたい」「見学したい」「かわいすぎる」と注目を集めた。参加した27体のぬいぐるみは、お気に入りの本を枕にして眠ったり、つな引きに挑戦するなどした。

 ぬいぐるみたちが同館に一泊し、仲間と過ごす様子を写真に収めるイベント。参加費は無料、持ち主はお迎え時に、離れ離れになった間の様子が記録された写真アルバムを受け取る。アルバムの内容はぬいぐるみごとに異なる。

 ぬいぐるみたちは大運動会で「徒競走」「大玉送り」「玉入れ」「つな引き」を仲間と一緒に楽しみ、運動会に欠かせない”お弁当タイム”も設けられた。「おとまり会」では、各ぬいぐるみが選んだ「好きな本」を枕にして眠りについた。本の情報は、お迎え時にぬいぐるみの持ち主に共有され、その場で借りられる仕組みになっている。

 ”お世話係”は同館のスタッフで、持ち主が宿泊前のぬいぐるみへ送ったメッセージから、ぬいぐるみの個性を見極めて撮影した。イベントを企画した同図書館副館長の川口陽子さんは、「(メッセージを見て)運動会を頑張って欲しそうな方には運動会の様子をたくさん(写真に)収めたり、『たくさん本を読んできてね』と書いた方には、本と一緒の写真を多くしたり」と工夫を語った。

 同様のイベントは全国で行われているが、「大運動会」を行う施設は多くない。川口さんによると、図書館が入居する図書館等複合施設「まちやま」の施設全体の月間テーマ「運動会」に合わせ企画したという。「まちやま」は今年7月にオープンしたばかり。おとまり会に参加したぬいぐるみが同施設内のカフェでスイーツを楽しんだり、同施設内にある「科学教育センター」から、ぬいぐるみの「クマ研究員」が大運動会にゲスト参加したりして施設の魅力を伝えた。

 当初は定員15名(15体)で予定していたが、申し込みが殺到し、受け入れ数を増やして実施した。川口さんは「今回はお子さんが多かったので、大人の方は尻込みしてしまって、そっとぬいぐるみを預けて帰られてしまう方もいらっしゃった」と話し、今後は大人向けの会の開催も検討するという。

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