ゴッホの自画像、別作品から発見 エックス線で隠れていた『顔』が浮かび上がる 1885年「農婦の頭部」

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 英国のスコットランド国立美術館は、オランダの画家ビンセント・バン・ゴッホの自画像がゴッホ作の別の絵画の下から見つかったと14日に発表した。1885年の作品「農婦の頭部」を展覧会のためにエックス線で検査したところ、厚い紙で覆われいていたキャンバスの裏から隠れていた自画像が発見された。

 撮影された画像によると、つばのある帽子をかぶってネッカチーフをのど元で緩く結び、ひげを生やした人物が描かれている。絵は厚紙と何層もの接着剤で覆われている。シニアキュレーターによると、「エックス線の画像を見たとき、すぐに自画像だとわかった」という。

 ゴッホは貧しかったため、キャンバスをよく再利用しており裏面にも作品を描いたことで知られている。数多くの自画像を残しており、初期に描かれた可能性が高いとみられている。

 美術館は、表側の作品を傷つけずに自画像を覆う接着剤などを除去する方法を専門家が検討しているとしている。

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