肝っ玉母さんが取締役 我が子14人、親戚ら約50人の大所帯サーカス団が奮闘 コロナ禍で観客ゼロも乗り越えて

エナカ・コトブキ エナカ・コトブキ
マルチネス&小深田さんの家族とSAKURA CIRCUSのメンバー
マルチネス&小深田さんの家族とSAKURA CIRCUSのメンバー

 大家族のサーカス団だ。「SAKURA CIRCUS」の舞台監督を務めるコロンビア出身のアラン・マルチネスさん(44)と取締役の小深田尚恵さん(38)の間には、嵐君(15)、咲花(さくら)さん(13)、亜蘭君(11)、花音さん(10)、新太(あらた)君(8)、彩玲奈(あれな)さん(6)、美花(みはな)さん(5)、やまとさん(3)、京都さん(2)、武蔵君(1)、今年3月に生まれたばかりの飛鳥君まで5男6女と11人の子供がいる。

 さらに、マルチネスさんの前妻の子供3人を含めると計14人。また、マルチネスさんの弟家族、親戚、他の団員も含めて約50人の大所帯のほとんどが肉親となる。

 小深田さんは「時々、高飛びしたくなる」とジョークを飛ばしながら、「家族みんなが頑張ってくれている。お姉ちゃん(咲花)も手伝ってくれますし、小学生の子たちも、皿洗いをしてくれたり。団員の皆さんともお互いに助け合いながらやっていますから」と明るい笑顔を浮かべた。

 団員もコロンビア人、ロシア人、アルゼンチン、日本人など多彩だ。習慣の違いで戸惑うこともありそうだが、「国境、人種の垣根を越えて、同じところを目標にしていますの、問題ないです。それがサーカスのいいところですね」と家族、団員の団結力の強さが伝わってくる。

 2人の出会いは2005年。当時大学生だった小深田さんが、家の近所にやってきたサーカス団でアルバイトをしたのがきっかけ。その中に綱渡りのパフォーマーとして世界的に有名なマルチネスさんがいた。自然と付き合うようになり、周囲の反対を押し切って1年後に結婚。小深田さんの両親も孫の誕生とともに、結婚を認めてくれるようになった。

 独立してサーカス団を2人で立ち上げようと、結婚当初から準備を進め、2020年に「SAKURA CIRCUS」を旗揚げした。資材置き場として購入した和歌山県印南町の土地で、協力してくれた地元の人たちに恩返しの意味も込めてのスタート。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、観客がゼロの日もあった。苦しい日々が続いているが、何とか頑張っている状況だ。

 コロナ禍も少しずつだが収束の気配が見られ、観客も徐々に増え始めた。現在、大阪府和泉市の池上曽根史跡公園の特設会場で公演中。亜蘭君もサーカス団の一員として出演。マルチネスさんの先妻の子であるダビッド君とのコンビでイカリオス(足芸)を披露し、大いに盛り上げている。

 小深田さんは「家族がテーマの伝統的なサーカス。家族との絆、思い出を作ってもらえれば」と胸を張る。アットホームなサーカス団の夢はまだ始まったばかりだ。

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