SNSで変わった商品を見つけ、気になってついつい購入してしまう人は多いのではないだろうか。
そんな人におススメの尖った独特のセンスの商品制作で注目を集めているのが株式会社キャステム。
つい先日もハリウッドザコシショウのリアルすぎるフィギュアの製作工程を紹介した投稿は大きな話題となった。
株式会社キャステムの商品開発について、同社のIKEDAさんにお話を聞いた。
野中比喩（以下「野中」）：尖った商品を作り始めたきっかけは何だったのでしょうか？
IKEDA：弊社は精密鋳造という技術で医療機器やロケットなど様々な分野の金属部品を作ることが本業です。しかし顧客からの要求が厳しく、同業の企業がどんどん減ってきており、いわゆる斜陽産業の位置にあります。
代表である戸田拓夫は10年前のリーマンショックを機に、「自分ならこうしたい」「自分なら買いたい」「あったら良いな」というモノを自分達の手で作ってみたいという社員の意志を積極的に採り上げるようになりました。そして私が所属する「アイアンファクトリー」という商品開発部署が2016年に立ち上がり、新たな商品開発を始めるようになりました。
野中：自分が買いたいものを作るというのはいいですね。
IKEDA：作るものはなぜか最初から尖っていました（笑）。カブトムシの頭を本物の標本から型取って指輪にしてみたり、トゲトゲのバラの茎を金属化してスプーンの持ち手にしたり……。
野中：IKEDAさんご自身のクリエイターとしての思いをお聞かせください。
IKEDA：こだわっているのは「これまでにないもの」「ストーリー性があるもの」「旬やタイミングを逃さない」ということです。また、自分達が「欲しい」「面白い」と思う物をカタチにすることです。だからこそ私たちもしっかり商品の魅力を語れますし、お客様にも伝わるのだと思います。最近では「技術のムダ使い」「斜め上をいっている」「キャステムだと思ったらキャステムだった」とよく言われるようになりましたが、どれも誉め言葉だと思っています。
野中：アイデアが生み出される環境が気になります。
IKEDA：商品開発をする部署ですが企画会議は一切しません。アイアンファクトリーでは日常の会話からすべての商品企画が生まれています。
今は3Dプリンターですぐにカタチにできますので、面白いアイデアはとにかくすぐにカタチにしてみます。そうするとイメージがより具体的に湧きますので、3Dプリンターがない環境での商品開発は今は考えられません。ヒット商品「ポケモンの虫かご」も思いついた翌日には試作第一号が出来ていました。
野中：特に人気の商品、お気に入りの作品を教えてください。
IKEDA：人気商品はやはり「ポケモンの虫かご」と「ロビンマスク」です。
ポケモンの虫かごは2019年6月に発売しましたが、現在販売数15万個を突破。またロビンマスクは11万円～16万5千円と高額ですが、販売数200体を超えています。
クリエイターとして特に好きな商品は「バナナハンマーＤＸ」と「合法タガメ」、「３Dフェイスステッカー」、「青々銅々」等ですね。
野中：これなら任せてくれという得意分野は？
IKEDA：著名な方や歴史的な物を3Dスキャンでデータ化し、様々な材質で金属化することで何千年も壊れない永遠の商品が生まれます。デジタル技術とアナログを融合させたものづくりは弊社ならではだと思います。この取り組みはヒストリーメーカーというブランドで幅広く展開しております。
今まで作ったことがない物でも積極的に取り組みますし、納期がないからとあきらめている方はぜひ一度お問い合わせ頂きたいです。僕たちは最速で令和グッズを作った経験もあります。当時の菅官房長官が令和を掲げて2分27秒後に商品を発売しました。
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熱い思いとフットワークの軽さから生まれる尖った商品たち……今後もキャステムの商品から目が離せない。
株式会社キャステム関連情報
ヒストリーメーカーHP：https://www.history-maker.jp/
キャステムECサイト：https://www.ironfactory-castem.com/
キャステム楽天市場店：https://item.rakuten.co.jp/ironfactory-castem/c/0000000106/
実店舗（日本橋・COREDO室町テラス 2階）：https://www.metamate.co.jp/
アイアンファクトリーTwitter：https://twitter.com/IRONFACTORRY
アイアンファクトリーIKEDAのTwitter：https://twitter.com/IRON_IKEDA
