愛猫落語家 猫が踏まれ、虐げられる古典落語に不満「米朝師匠でも腹立つ」猫LOVEさく裂

猫耳姿で会見に出席した(左から)桂米紫、月亭遊方、笑福亭右喬
猫耳姿で会見に出席した(左から)桂米紫、月亭遊方、笑福亭右喬

 猫好きの落語家による公演会「猫LOVEウィーク」が2月21日から27日まで、神戸市の神戸新開地・喜楽館で開かれる。落語家で愛猫家の月亭遊方、笑福亭右喬、桂米紫は18日、同所で行われた制作会見に猫耳姿で出席し「落語家は猫と似た気質がある」と愛を語った。

 2月22日の猫の日にちなみ、猫にまつわる演目や客席を巻き込んだ猫トーク、猫グッズの展示などを行う猫づくしの落語会。愛猫家らしく古典作品にアレンジを加えた演目や、オリジナルの落語などを披露する。

 月亭遊方は「古典落語の中では猫の扱いがかわいそうなんです」と不満を明かし、猫が踏まれたり「どつかれる」演目があると切り出した。「『猫の茶碗』では(噺の中で)猫を放るので米朝師匠でも腹が立つ。『なにすんねん!』と言いたくなったくらい」と愛猫家の葛藤を語った。

 猫の「めんちぼうる」と暮らす桂米紫は「犬好きは社交的だが、猫好きはどちらかというと孤独。一人で稽古して、一人のペースでやる落語家は猫と似た気質がある気がするんです」と分析。「猫を触っているとスベった時の痛みが癒えます」と笑顔した。

 笑福亭右喬は保護した猫などを最多時には38匹、現在は22匹を飼っている。食費もかさむといい、「いいギャラの時には、いっぱいマグロを買って猫にあげながら癒やされるのが日課。正直、猫にお金をすごく使っているので、この『猫LOVEウィーク』では猫を使って稼がせてほしい」と笑いを誘った。

 公演は7日間毎日行われる。「猫トーク」のコーナーでは、来場者から集めた質問やお題をもとに愛猫家の出演者がトークする予定。また、通信販売大手・フェリシモの「フェリシモ猫部」とタッグを組み、来場者にクリアファイルなどのプレゼントを抽選で配布する。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース