名古屋発!お菓子の「祝い花」は持ち帰りOK アイドルライブ会場に新風

 フラワースタンド(祝い花)をお菓子で再現した「ハッピーお菓子スタンド(ハピスタ)」を、愛知県名古屋市に拠点を持つ株式会社サンスマイルと株式会社堀商店が企画・制作した。開店祝い花の持ち帰りや結婚時の「菓子まき」など、名古屋ならではの文化を生かした製品。両社の担当者はアイドルのライブ会場や子ども向けイベントでの活用を期待する。

 「とにかく名古屋の人たちは目立ちたがりで見えっ張りなので(笑)」と堀商店の堀新太郎氏が説明する地元・名古屋には、結婚の引き出物にお菓子を渡す「嫁入り菓子」や、家の2階や屋根から近所の人へお菓子を配る「菓子まき」など独特の文化がある。開店時の「祝い花」は、店に立ち寄った人に抜き取り持ち帰られることが”商売繁盛の証し”とされていた。

 しかし、近年は「菓子まき」や花の持ち帰りをする人が減少。サンスマイルの奥田晋一氏は「東海地方の独特な風習が失われつつある」と危惧し、お菓子を祝い花に見立てた「ハッピーお菓子スタンド」を考案した。

 約110個のお菓子を盛り付けたスタンドの価格はおよそ2万円。スナック菓子やマシュマロ、チョコレート菓子など20種類のお菓子がそれぞれ風船棒に取り付けられ、ダンボール製の台に差し込まれる。「祝い花」を抜き取る動作になぞらえ、お菓子のついた棒を台から抜き取る形式にこだわった。

 同商品は昨年12月に行われた、アイドルグループ「OS☆U」のイベント会場で初披露された。アイドル界では、ファンが推しの誕生日イベントなどにフラワースタンドをプレゼントする文化があり、「ハピスタ」もライブ会場での導入を目指す。奥田氏は、ライブ会場に来た観客の間に「俺はこれ取ったよ」などとコミュニケーションが生まれることを期待。「贈られたアイドルさんもワクワクする。ファンの方も推しが喜ぶ姿を見るのはうれしいはず」とも話した。

 堀氏は将来的には「子どもの発表会」や「運動会」などでの活用も視野に入れていると話した。土台の脚部を改良し、宅配便で全国配送できる商品を目指すという。現在、2月設置分の予約・相談を株式会社サンスマイルで受け付けている。

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