今年大ヒット「ドムドムハンバーガー」ぬいぐるみ 2分で即完売「生産が追いつかない」

大人気の「どむぞうくんぬいぐるみ」(奥)と「どむぞうくんボールチェーンぬいぐるみ」
大人気の「どむぞうくんぬいぐるみ」(奥)と「どむぞうくんボールチェーンぬいぐるみ」

 創業51年目の老舗ハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」が、今年発売したブランドキャラクター「どむぞうくん」のぬいぐるみは”即完売”を繰り返す大ヒットを記録し、ブランドへ再注目を集めた。広報担当の近藤彰氏と商品開発担当の菱沼富敬氏は「生産が追いつかない」と予期せぬ人気ぶりを喜んでいる。

 大人気のぬいぐるみは、ブランドロゴの象「どむぞうくん」を立体に仕立てた商品。全長約60センチメートル、高さ約36センチメートルの大きな「どむぞうくん ぬいぐるみ 大」(税込み・6980円)と、手のりサイズの小さな「どむぞうくん ボールチェーンぬいぐるみ レッド」(税込み・1210円)の2種類がある。22年の福袋には、白いボールチェーンぬいぐるみが限定品として封入された。

 「ぬいぐるみ 大」は、今年7月末にオンラインショップで発売され、8月中に完売した。追加で生産し、9月3日と同10日にそれぞれ当初とほぼ同数の商品を再販したところ「本当に瞬殺です。1~2分で売り切れてしまった」(菱沼氏)。同月下旬には、当初の予定販売数の4倍の生産をメーカーに依頼し、予約販売したが、これも瞬く間に売り切れた。菱沼氏は「生産が追いついていなかったので今はいったん、販売を取りやめています」とうれしい悲鳴をあげた。

 「ボールチェーンぬいぐるみ」も追加生産と再販を繰り返した。10月には当初の予定数の10倍の商品を追加発売したが、当日中に売り切れる大人気ぶりを見せた。

 追加販売を知らせる同社の公式ツイッター投稿は2万件以上の「いいね」を受け、1・1万件以上のリツイートで拡散されるものもあった。近藤氏は「今までで3本の指に入るようなバズり方をした」と、ブランドが広く認知されることを喜んだ。

 ドムドムハンバーガーは、1990年代に全国に約400店舗を構えていたが、現在の店舗数は27店にまで減少。近年は洋服や帽子などのアパレル商品を発売し、再び注目が高まっている。

 近藤氏は「『ドムドム、まだ(残って)いたんだ』という声はここ1~2年で大きくなっていて、応援しようと思ってくれる人が多いんです」と話し、幼い頃にブランドに慣れ親しんだ40~50代の客が再び関心を寄せているという。さらに、SNSでの拡散でブランドの「レトロ感」が若年層に刺さり、両者からの支持が人気につながっていると語った。
 来年1月には「どむぞうくん」の新グッズを発売予定。

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