「ウマ娘」サトノダイヤモンドの豪華衣装を再現 「本物みたい」と話題に きっかけは”一目ぼれ”

松田 和城 松田 和城

 スマートフォン向けゲームアプリで多彩なメディアミックスを展開している大ヒット作品「ウマ娘 プリティーダービー」のキャラクター・サトノダイヤモンドのコスプレ衣装が先月、話題を呼んだ。その完成度の高さに「クオリティーがすごい」「本物みたい」と称賛の声が多く寄せられている。制作したサリエ(@hummel827)氏は、「一目ぼれでした」と製作に至ったきっかけを明かした。

 「ウマ娘」に関しては、製作前にゲームをプレイし触れていたという。育成、レース、ガチャなどさまざまな要素がある中、目にとまったのは衣装の揺れ方などのビジュアル面だった。「こんな凝った衣装の子が走るんだとビックリしました」と振り返った。サトノダイヤモンドはゴージャスな緑のドレス衣装が印象的。「ダイヤちゃんはまだプレイアブル化してないのですが、走ったらすごく迫力があるんだろうなと思っていて今から楽しみです」と期待を寄せた。

 製作期間は約3カ月に及んだ。コロナ禍で、当初の予定より日程に余裕が生まれたため、パーツの作成やレジンの着色など、時間をかけ細部までこだわり抜くことを決めた。「衣装のディテールを意識しました。特に裾回りはセットアップテープを使ってイラストのようなスカートのディテールを再現してます。前方にはあえて柔らかいものを使い、後ろは固めのものを使うことでメリハリをつけてます」と説明。クオリティーに重きを置いたため費用については「買ってみたものの、イメージに合わなくて使わなかった材料とかもあるので計算してないです」と答えた。

 活動の原動力は、キャラクターの衣装を3次元で表現できたときの達成感。5000リツイートを超えるほど大きな反響の中で、使用した素材を褒められたことが特にうれしかったという。一方で、「キャラクターのイメージから離れていないかが特に不安だったのでホッとしました」と素直な心境も吐露した。

 サリエ氏は、同人即売会「コミックマーケット」への参加をきっかけにコスプレ活動をスタート。本ばかり読んでいた自分に「こんな表現方法もあるんだ」と新たな刺激を受けた。近年はソーシャルゲームのキャラクターをメインに衣装を製作している。「モデリングがリアルなので見ていて勉強になります」と語った。

 現在、新たに製作準備してるのは、同じく「ウマ娘」のキャラクター・メジロマックイーンの衣装の一つ「エンドオブスカイ」。「この衣装はダイヤちゃんとはまた違うアプローチをしているのでうまくやり遂げたいです」と意気込んだ。

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