「機動戦士ガンダム」で知られるアニメ制作会社のサンライズ(東京都杉並区)は18日、バンダイナムコピクチャーズ(練馬区)、SUNRISE BEYOND(西東京市)、サンライズミュージック(杉並区)と計4社が25日より東京都杉並区荻窪にある「藤澤ビルディング」内に本社を順次移転すると発表した。都内で分散していた制作スタジオを1か所に集約し、新拠点を「ホワイトベース」と命名する。
制作拠点の集約を「これまで以上に安心・安全な制作環境を整え、『ゼロからイチを生み出す企業』という企業理念をより一層強力に推し進めてまいります」と説明。「機動戦士ガンダム」で主人公アムロらが搭乗する宇宙戦艦から採用した拠点名については「これまで 20 以上に分散していた拠点を集約して新たな船出を迎えます。新拠点を、既成概念にとらわれず真っ新な気持ちでチャレンジし続ける仲間が集う場所にしたい、そこから『ゼロからイチを生み出す企業』として、真っ白な状態からたくさんの色を生み出し続けたい、そんな思いを込めて、私たちの新たな拠点を『ホワイトベース』と呼ぶことといたしました」と狙いを明かした。
同社は「機動戦士ガンダムに登場する『ホワイトベース』のように、一人ひとりの強い気持ちを結集させて世界の皆様に感動を届けるために突き進んでまいります」と決意表明した。今月25日にサンライズのIP 事業本部、管理本部、業務監査室の営業を開始。11月1日からはIP 制作本部制作部 (第2スタジオ、第3スタジオ、第4スタジオ、作画塾、制作部)が稼働し、来年2月 7 日にはIP 制作本部制作部 (第5スタジオ、第7スタジオ、第 10 スタジオ、デジタルクリエイションスタジオ)がスタートするなど、順次移転を進めていく。IPプロデュースを行うSUNRISE BEYONDが来年6月に新本社で営業を開始し、同計画が完了する見通しになっている。