関西を中心に居酒屋やコンセプトレストランなどの飲食店を展開するイコン株式会社が13日、台湾などのアジアン屋台夜市を再現したレストラン「熱烈観光夜市(ねつれつかんこうよいち)」を京都市下京区にオープンする。同店は10日に内覧会を開催し、あんどん付きの屋台席などの内装や異国情緒あふれるメニューを公開した。
同店は「コロナ禍で海外に行けない日々の中、少しでも海外旅行感を身近に楽しんでいただきたい」との考えから誕生した。アジア圏に点在する”屋台夜市”の雰囲気を再現した店内で、台湾やシンガポール、ベトナムなど6地域の料理を提供する。
店内には「夜市」の屋台をイメージしたあんどん付きの席や小籠包の実演調理ブースを設置。ドリンクは店内にあるショーケースから、客がセルフサービスで取り出すシステムを採用している。同社の広報担当によると「ガヤガヤとした感じを作りたくて」と、客が席を立つ機会を設けることで活気のある雰囲気を演出しているという。
店外には赤く光る「熱烈観光夜市」のネオンサインや、中国語が書かれたバス停の標識とベンチを飾り、アジアの街角の雰囲気を表現。オープン発表時にはSNS上で、景観保護の観点からその外観を不安視する声も上がっていたが、担当者は「外観は申請して、京都としてクリアはしている」と、配慮していることを説明した。
メニューには日本でも人気が高まっている「ダージーパイ」(大きな鳥の唐揚げ)や「カエルのスパイシー揚げ」、「ラクサ」など約70種類のアジア料理が並ぶ。ドリンクは「シーリング缶」に入った鮮やかな見た目のフルーツジュースや、各国のご当地ビールなど60種類の提供を予定する。