藤井二冠が永瀬王座に勝ち竜王戦挑戦決定 年内四冠のチャンス 豊島竜王との〝十九番勝負〟に

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
永瀬王座を破り、豊島竜王への挑戦を決めた藤井聡太二冠(提供:日本将棋連盟)
永瀬王座を破り、豊島竜王への挑戦を決めた藤井聡太二冠(提供:日本将棋連盟)

 将棋の藤井聡太二冠(王位・棋聖)が30日、東京・将棋会館で指された第34期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局で、永瀬拓矢王座に77手で勝利。2連勝で豊島将之竜王(叡王との二冠)への挑戦を決めた。

 藤井二冠の先手で、戦型は相掛かりに。藤井二冠は18、19日の王位戦第4局から4局連続で戦型が相掛かりとなった。藤井二冠の積極的な差し回しに永瀬王座も強気に応じ、午前中から駒がぶつかり合う激しい展開に。昼食休憩後、藤井二冠が機敏な指し手で優位に立つと、そのまま押し切り完勝した。

 終局後、藤井二冠は「乱戦ぎみで、判断の難しい将棋だったかなと思います。攻めていく手もあったかと思うけど、成算が持てなかった」と回顧。竜王への挑戦を決めたことには「最高峰のタイトル戦に挑戦できるのは光栄。王位戦の反省を踏まえて、良い内容にしていければなと」淡々と話した。

 感想戦後には会見も実施。竜王戦については「将棋界で最高峰のタイトルでもありますし、自分でも思い入れの強い棋戦です。就位式にはこれまで、ランキング戦の優勝者として参加させていただいたんですけど、その中で竜王というものに対する気持ちは年々強くなっていった。今回挑戦する機会を得られたのはうれしいこと」と喜びのコメント。豊島竜王には王位戦では4勝1敗で完勝したかに思えるが、「内容的には押されていた印象がある。竜王戦では修正しないと厳しいのかなと。防衛できてうれしい気持ちはあるんですけど、結果と内容は別なので、反省するとこはしなければいけない」と気持ちを引き締めた。

 藤井二冠は現在、豊島竜王と叡王戦五番勝負を戦っており、2勝2敗のタイ。13日の第5局に勝てば、19歳1カ月という史上最年少での三冠となり、年内に四冠を、年度内には六冠を達成する可能性も浮上する。

 また藤井二冠と豊島竜王は、6~8月にかけて王位戦七番勝負でも対戦し、藤井二冠が防衛に成功した。叡王戦五番勝負も合わせ、両者による異例の「十九番勝負」が実現となったことには「2日制の8時間で王位戦と同じ条件になるので、王位戦でうまくいかなかったところを修正して臨めればなと思います」と、こちらも淡々と答えた。

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