アジア系女優の先駆者とされるルーシー・リュー(52)が、映画『チャーリーズ・エンジェル』の撮影で俳優ビル・マーレイから侮辱的な扱いを受けたことを明らかにした。噂となっていた同2000年作の現場でのビルとの確執について、ついに口を開いたルーシーは、酷い言葉を浴びせてきたビルに対し気丈に「立ち向かった」のだと明かしている。
ロサンゼルス・タイムズ紙のポッドキャスト番組『アジアン・イナフ』に出演したルーシーは当時をこう振り返っている。
「皆が一堂してこのシーンのリハーサルを始めた時のことよ。私達は週末を使ってこの特定のシーンを作り直したの。ビル・マーレイは、家族の集まりかなにかで来ていなくて、そのほか全員でこのシーンの流れを良くしたのね」
「私はもっと関わっていたと言えたらいいんだけど、私は最後にキャスト入りしていたし、あの時は創造面で口出し出来る特権は余りなかった」
「そしてシーンの撮影を始めたら、ビルが侮辱的な言葉を次々言い始めたの。詳細には触れないけど、それが止まることはなかったわ」
「私は『どうやら彼は私を真っ直ぐ見ているようだわ』ってなって、(そのコメントが)私に向けられているのが信じられなかったわ。だって私はその時重要な決断には何も関係していなかったから。彼は私の後ろにいる人に話しているのかと思って後ろを見まわしたりしたのよ。『ごめんなさい。あなたは私に向かって話しているんですか?』って聞いたの。間違いなくそうだったようで、そこからは1対1のコミュニケーションとなったわ」
また、そんなビルに立ち向かったことを後悔していないそうで「彼の言葉には、弁解などできない許しがたいものもあった。私はただそれを受け入れるわけにはいなかったの。だから、立ち向かうことにした。それを後悔していない」「だってそこでの地位がどれほど高かろうと、また何処から来たにせよ、他の人を見下したり、侮辱する必要なんてないから。そして私がそれを受け入れることはないし、そうすべきでもないわ」と続ける。