「ウマ娘」手掛ける藤田晋氏、サラブレッド12頭を15億円超で落札 ゲーム収益を馬産地に〝還元〟

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏
サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏

 社会現象となるほどの大ヒットを記録しているスマートフォン向けゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」を展開するサイゲームスの親会社・サイバーエージェントの代表取締役社長を務める藤田晋氏が12日、北海道苫小牧市で行われたサラブレッドのせり市場「セレクトセール2021」の初日に参加。この日上場された1歳馬のうち12頭を落札し、入札総額は15億4100万円(税別)に及んだ。

 藤田氏はまず、3番目に登場したリアルスティール産駒の牡馬・サンタフェチーフの2020を1億6000万円で落札。これを皮切りに、100番目に登場したロードカナロア産駒の牡馬・ファイネストシティの20を、最高金額タイとなる3億円で落札するなど、計12頭を落札した。

 藤田氏は、5月21日に行われた2歳馬のセリ・千葉サラブレッドセールにも参加。唯一のディープインパクト産駒として上場されたプレミアステップス19(牡)を、歴代最高価格となる4億7010万円(税別)で落札していた。

 「ウマ娘 プリティーダービー」は、今年2月24日のサービス開始から、わずか4カ月弱で800万ダウンロードを突破。オグリキャップ、シンボリルドルフ、トウカイテイオー、メジロマックイーンなど、過去の歴史的名馬を美少女に擬人化したもので、各馬の実際のエピソードなどが細かく反映されていることから、従来のゲームファンのみならず、競馬ファンの注目も集めている。

 またサイバーエージェントは4月28日に2021年度第2四半期(2021年1~3月)の決算を発表。「ウマ娘」などを手がけるゲーム事業の同四半期売上高は639億円で、前年同期比42・7%増、営業利益は232億円を記録しており、「ウマ娘」を中心として伸びた利益を、馬産地に〝還元〟した形となった。

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