カップのうどんと焼きそばが合体した。日清食品のロングセラー商品「日清のどん兵衛」と「日清焼そばU.F.O.」のコラボ商品が話題を呼んでいる。ともに誕生から45周年記念の限定商品で「日清の汁なしどん兵衛 濃い濃い濃厚ソース焼うどん」と「日清焼そばU.F.O. だし醤油きつね焼そば」の商品名で5月10日に発売された。記者も実食した上で、「毎日どん兵衛を食べ続ける」活動をツイッターで報告してきた愛好家や発売元である日清食品の担当者に話を聞いた。
「焼うどん」は5分で湯切りした「どん兵衛」の麺に「U.F.O.」の濃厚ソースを絡める。「焼そば」は3分で湯切りした「U.F.O.」の麺に「どん兵衛」の鰹だし風味を効かせた醤油つゆ、七味が香るマヨネーズを絡める。焼そば麺の下には刻んだ揚げやかまぼこが具材として潜んでいて、その味と共に意外性を感じた。
ライター・放送作家の吉村智樹(@tomokiy)さんは17日に両商品を並べた画像を添え、「なにこの『探し求めた青い鳥は、結局うちにいました』みたいなコラボは。」とツイッター投稿。幸福は身近にあった…。「青い鳥」という的を射た表現で、今回のコラボを形容した。
今年4月10日から5月10日にかけて1か月間、「#まいにちどん兵衛 」として31種類を食べ終えた矢吹亮(@IlkmJoe)さんは一夜明けた11日付投稿で両商品の画像と共に「#まいにちどん兵衛 は、終わらない…!」と宣言し、19日付投稿で「焼うどんは、どん兵衛の麺がU.F.Oソースに合い、いつもと違う食感が楽しめます。 きつね焼きそばは、どん兵衛マヨが良いアクセントで、最後まで楽しめます」と食レポ。さらに「濃厚ソース焼うどんは、生卵などプラスしても美味しいかも。きつね焼そばは、紅しょうがや岩下の新生姜合いそう」とトッピング案も付け加えた。
矢吹さんは当サイトの取材に対して「自分としては、どん兵衛の『魔改造』(うどんのトッピングをそばに乗っける、そばのスープをうどんで試す、ちょい足しでいつもと違うどん兵衛を楽しむ等々)を考えていたので、日清食品さんが、公式で『魔改造』をして、商品展開するとは思いませんでした。また、U.F.Oとどん兵衛をコラボさせるというとも、自分は思いつきませんでした。これにより、どん兵衛、U.F.Oの新たな可能性を導けたのではと、感動しています」と絶賛した。
マニアも驚いた「魔改造」。日清食品の担当者にそのアイデアのきっかけをうかがった。
「1976年に発売した『日清のどん兵衛』と『日清焼そばU.F.O.』は、"和風カップ麺" と "カップ焼そば" のカテゴリーでNo.1の売上を誇る、日清食品を代表するロングセラーブランドです。発売から45年間、お客さまに長らくご愛顧いただいていることへ感謝の気持ちを込めて、アニバーサリーにふさわしい楽しさや面白さを表現しながら、それぞれの商品が持つ特長を改めてお伝えするにはどうすれば良いかと検討を重ねました。その中で『どん兵衛とU.F.O.の麺、どん兵衛のだし、U.F.O.のソースはおいしい。それなら、入れ替えてもきっとおいしいはず!』と考え、実際に試してみたところ非常においしかったので製品化することにしました」
「おいしい」という原点から生まれたコラボ商品への反響について、同社の担当者は「味に関しては『意外性はあるがおいしい』と、両商品ともSNSで高い評価をいただいています。おかげさまで販売も好調です」という。「数量限定」ということで、担当者は「5月いっぱいは店頭に並んでいるかと思いますが、店舗によっては早めに売り切れる場合もございます」と当サイトに説明した。
「どん兵衛」のCḾには、電撃結婚で話題の星野源が出演中。お相手の新垣結衣も同社の「チキンラーメン」CМに出演していた。記念のコラボ展開中に飛び込んできたビッグニュースを日清食品側はどう受け止めたのだろうか。
同社の担当者は「新垣さんには『チキンラーメン』のテレビCMに約7年間ご出演いただき、また、星野さんご出演のテレビCM『どんぎつね』シリーズは今年で5年目に突入するなど、ともに長きにわたって弊社のテレビCMにご出演いただいておりますので、お二人がご結婚されることを聞き、弊社としてもうれしい限りです」と祝福。どん兵衛マニアの矢吹さんは「星野源さんにあやかって、『まいにちどん兵衛』食べて良い出会いをしたいです」と刺激を受けていた。