ミュージシャンのマリリン・マンソンが、『ゲーム・オブ・スローンズ』で知られる女優のエスメ・ビアンコから性的暴力で訴えられた。同ドラマでロス役を演じていたエスメは、2011年初めに別れるまでおよそ2カ月間に渡り同棲までしていたが、その交際中、マンソンによって身体的および精神的に虐待を受けていたことを今年2月に明かしていたが、今回法的に訴えにまで発展した形だ。
交際時には「囚人」のように感じていたというエスメは、マリリン・マンソンことブライアン・ワーナーにより心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患うことになったとしている。
エスメは05年、マンソンの当時の妻ディタ・フォン・ティースを介してマンソンと知り合ったそうで、夫妻が07年に離婚した後も連絡を取り続けていた。
その2年後、当時結婚していたエスメは、マンソンから『アイ・ウォント・トゥ・キル・ユー・ライク・ゼイ・ドゥ・イン・ザ・ムーヴィ』MVへの出演依頼を受け、その内容が「誘拐」をテーマにしていることから、手荒く扱われるふりをして欲しいと言われた上で出演、その撮影セットで、マンソンから身体的及び性的暴行を受けたという。
ナイフで腹部を切られたこともあるという。「ただ横たわっていたのを覚えているわ。抵抗はしなかった。あれは、私が希望や安全といった全ての感覚をついに失った瞬間だった」と2月のインタビューで振り返っていた。
さらに11年5月には、斧を持ったマンソンに家中を追い回されたこともあったと説明している。
TMZが入手した法的書類には、合意なしにマンソンが「性的な満足感を得るため、ビアンコ氏の尻や胸、性器を叩いたり、噛んだり、切りつけたり、鞭で叩いたりした」とされている。今回の訴えに関してマンソン側はまだ返答しておらず、エスメがどれだけの損害賠償を求めているのかについても分かっていない。