人気コメディアン 映画の撮影現場で感じた一流映画監督の共通項とは

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 サシャ・バロン・コーエン
 サシャ・バロン・コーエン

 コメディアンで俳優のサシャ・バロン・コーエン(49)は、映画『ヒューゴの不思議な発明』のセットで、マーティン・スコセッシから撮影のアドバイスを仰がれていたのだそうだ。サシャは2011年の同作の撮影で、大御所スコセッシに付いて回っても良いかと聞いたところ、笑いシーンの撮影の仕方など、逆にアドバイスを求められてショックを受けたという。

 第36回サンタバーバラ国際映画祭 (SBIFF)でパフォーマー・オブ・ザ・イヤーを受賞したサシャは、こう語った。「当時マーティンは誰にも邪魔されたくなかったので、テントの中から指示を出していたんだ。6か月にも及ぶ撮影で、僕はもっと映画作りについて知りたいと思っていた。僕は『ディクテーター/身元不明でニューヨーク 』という映画を作ろうとしていたところだったから、テントの中に座っても良いか聞いてみたんだ。驚いたのは、彼は僕がテントの中に静かに座ることを許してくれて、時にはいくつかのシーンにおいて僕の意見を求めさえしてきたことだよ。本当にびっくりしたね」

 さらに、サシャは、スコセッシやスティーヴン・スピルバーグ、トム・フーパーといった映画監督達はエゴがないと称えている。「世界で最も素晴らしい監督達について僕が気付いたのは、エゴがないことなんだ。エゴがあるのは映画の方で、彼らはただ一番良い映画を作りたいだけなんだ。ある時、クルー達の前でマーティンに『このジョークをどうやって撮影したらいいと思う?』って聞かれて、とても驚いたのを覚えているよ。『僕ならどうするかですか?ダサいバージョンなら教えられますよ』という感じだった。そしたら彼は『教えてよ!』って言ってきた。そこが、彼やスピルバーグ、フーパーの素晴らしいところだよ。彼らは、最高の結果を求めていて、そのアイデアがどこから来たかなんて気にしないのさ」

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